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Invisible Answerer -ep25-

[941]  へたれもち  2010-03-11投稿
「…君は一体何者なんだ
…答えてくれ。」

…どう答えればいい…
僕自身がわからない…。

いや、今の僕は…

「僕はただの高校生だ…
だだの…。」

上谷は胸倉を掴み、
大声で言った。

「嘘だ!あの動きは
一般人が出来る動き
ではない!」

「何と言われても、
今の僕はただの高校生だ
…今は…。」

「今の…だと?
随分と引っ掛かる
言い方だな。」

…もしかしたら、
どこかで会ったの
だろうか?あるいは…

「忘れはしないぞ…
10年前…カザフスタンで
見た幼き君の姿を!」

軍事関係者かと思えば…
傭兵とはな。

「そのオッドアイに白銀
の髪…忘れはしない。」

「仮にそうだとしま
しょう…それが今にどう
影響しますか?」

声を重くして上谷は
話し続ける。

「君が黒幕と結託してる
可能性がある。」

黒幕…僕と上谷の考え
てる事は同じ…違いは、
上谷は僕を黒幕側だと
思っている…。

「結託したとしてたら、
その目的は何だ?」

上谷は黙り込む、そう…
黒幕が居ると予想してる
だけで、目的は…

「…わかった…、敵では
ないとだけ思っておく。
敵ではな…。」

もとより味方だとは
思っていなかっただろう
…貴方は。

その後、僕たちは数時間
休憩を取り、上の階に
昇った。

そして、ある一室に
入ろうとした時だった。

「…まさか…な。」

ドアの隙間から見える
散乱した下着…そして、
異様な臭い…。

「何かあった…え…。」

龍堂が先に部屋に入った
…すると、急激に顔が
青ざめていった。

「もしかしたら…私も
あの時、こうなっていた
かもしれないの…。」

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