海賊と鬼使い 8
船の上に引き上げられたフウリは程なくして意識を取り戻した。
「姫様ぁー!!」
目を開けると同時に鬼道丸に抱きつかれ、またもや窒息するかと思った。
端整な顔を涙でグシャグシャにした鬼道丸をなんとか引き離したフウリは立ち上がるとカイルに礼を言った。
「ありがとう。助けてくれて。」
すると、カイルが口を開く前にカイルの後ろにいた女性が叫んだ。
「もしかして、あなた、フウリ・ウィンドラー?」
フウリと鬼道丸は驚いて女性の方を見た。
「何で私の名前を…?」
二人の様子を見たカイルが女性に聞いた。
「どういう事だ?ロア」
「これ見て」
ロアはポケットに差し込んでいた新聞を取り出すと、床に広げて見せた。
皆が額を寄せて見た新聞の一面を飾っている記事を見て、フウリが魂が抜けたような顔をして呟いた。
『鬼使いフウリ・ウィンドラーを捕まえた者に賞金五百万ゼイ!!』
**1ゼイ=100円
デカデカとした文字の下には大きな写真も乗っていた。
どう見ても、間違いなくフウリである。
「父上だ…」
床にペタッと座り込んだフウリにカイルが言った。
「お前もお尋ね者か!!この海賊団に入れば安全だぞ!!」
ニコニコした顔はそれ以外道はないぞ、と言っている。
断れない。メチャクチャ悔しかったけどフウリに選ぶ余地などなかった。
「あー!!もう!わかったよ!!入る!!こうなったら世界の果てまで逃げてやる!!」
フウリは叫んだ。
もうヤケクソだった。
カイルはニヤリ、と笑うと立ち上がって言った。
「ようこそ!我が海賊団へ!!」
「姫様ぁー!!」
目を開けると同時に鬼道丸に抱きつかれ、またもや窒息するかと思った。
端整な顔を涙でグシャグシャにした鬼道丸をなんとか引き離したフウリは立ち上がるとカイルに礼を言った。
「ありがとう。助けてくれて。」
すると、カイルが口を開く前にカイルの後ろにいた女性が叫んだ。
「もしかして、あなた、フウリ・ウィンドラー?」
フウリと鬼道丸は驚いて女性の方を見た。
「何で私の名前を…?」
二人の様子を見たカイルが女性に聞いた。
「どういう事だ?ロア」
「これ見て」
ロアはポケットに差し込んでいた新聞を取り出すと、床に広げて見せた。
皆が額を寄せて見た新聞の一面を飾っている記事を見て、フウリが魂が抜けたような顔をして呟いた。
『鬼使いフウリ・ウィンドラーを捕まえた者に賞金五百万ゼイ!!』
**1ゼイ=100円
デカデカとした文字の下には大きな写真も乗っていた。
どう見ても、間違いなくフウリである。
「父上だ…」
床にペタッと座り込んだフウリにカイルが言った。
「お前もお尋ね者か!!この海賊団に入れば安全だぞ!!」
ニコニコした顔はそれ以外道はないぞ、と言っている。
断れない。メチャクチャ悔しかったけどフウリに選ぶ余地などなかった。
「あー!!もう!わかったよ!!入る!!こうなったら世界の果てまで逃げてやる!!」
フウリは叫んだ。
もうヤケクソだった。
カイルはニヤリ、と笑うと立ち上がって言った。
「ようこそ!我が海賊団へ!!」
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