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番外編 スカバンburn!! 僕は君の友達 (1/4)

[349]  きゃしー  2010-03-13投稿

――4年ほど前

「あの…えっと…」

「だーかーらー、はよ金出せってば」


嫌な奴らに絡まれた。あーもう最悪や。

この春、やっと波音と一緒に中学生になるのに。まだ一応12歳やん!そんな少年をいじめるなんて!

って心で呟くけど、無駄なこと。

どーしよ。


その時やった。


「…邪魔なんですけど」


道端で高校生に囲まれている少年。そんな様子を避けるようにして通り過ぎていく人。

わざわざどいてもらわんでも一人くらい通れる道やのに、その男だけは違った。

立ち止まって高校生をじっと見つめる。
なんか怒ってそうでもないし、ケンカ売ってそうでもないし、ただ純粋にどいてって言ってるみたいな顔。
それでも俺は助けてほしいオーラで彼に視線を送った。

「俺らに向かって何言うてんねん!」

「だから邪魔やと」

その男は少しも恐れることなく繰り返す。

「ああ?!何やと?」

掴みかかろうとする高校生。あかん、救世主がやられる!!俺はそう思った。でも、

「だから、邪魔やって言うてんねん。何度も言わせんなや」

急に静かにキレた救世主。
その目はさっきと違ってただ恐かった。
そして逃げる高校生。

こいつ…かっこいい

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