番外編 スカバンburn!! 僕は君の友達 (1/4)
――4年ほど前
「あの…えっと…」
「だーかーらー、はよ金出せってば」
嫌な奴らに絡まれた。あーもう最悪や。
この春、やっと波音と一緒に中学生になるのに。まだ一応12歳やん!そんな少年をいじめるなんて!
って心で呟くけど、無駄なこと。
どーしよ。
その時やった。
「…邪魔なんですけど」
道端で高校生に囲まれている少年。そんな様子を避けるようにして通り過ぎていく人。
わざわざどいてもらわんでも一人くらい通れる道やのに、その男だけは違った。
立ち止まって高校生をじっと見つめる。
なんか怒ってそうでもないし、ケンカ売ってそうでもないし、ただ純粋にどいてって言ってるみたいな顔。
それでも俺は助けてほしいオーラで彼に視線を送った。
「俺らに向かって何言うてんねん!」
「だから邪魔やと」
その男は少しも恐れることなく繰り返す。
「ああ?!何やと?」
掴みかかろうとする高校生。あかん、救世主がやられる!!俺はそう思った。でも、
「だから、邪魔やって言うてんねん。何度も言わせんなや」
急に静かにキレた救世主。
その目はさっきと違ってただ恐かった。
そして逃げる高校生。
こいつ…かっこいい
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