海賊と鬼使い 9
ザザァァン…
波の音を聞きながら、フウリは空を見上げていた。全国的に指名手配されてから今日で三日目。
少しずつ船の生活に慣れてきたフウリだが、一つどうしようもない事があった。それは……………
「退屈―!!!!フウリ、遊んでー!!!」
(来た…)
仕方なくフウリは振り返った。大きく跳躍したラウトが飛び掛かって来るのを、両腕を掴んで投げ飛ばす。
お決まりのパターンである。
クルクルと宙返りして着地したラウトにフウリは心底迷惑そうな顔で言った。
「ラウト!!修行の邪魔するなっていつも言っているでしょ!?」
「だってつまらねーもん!!遊んでー!」
ちょうどその時、カイルが歩いて来たのをフウリは見逃さなかった。
カイルは二人に気づくと「ヤベッ」と呟いて踵を返したが、フウリがその腕をガッと掴んだ。
「カイル!!ラウトと遊んであげてよー!!」
「わりっ俺忙しいから!」
そう言うとフウリの手を振り切り、カイルは走り去った。
(に、逃げやがった!!)
フウリはガックリと肩を落とし仕方なくラウトと遊ぶ事にした。
「しょうがないな…何がしたいの?」
ラウトはパッと顔を輝かせると叫んだ。
「フウリの修行!!」
「はっ?」
予想外の返事にフウリは面喰らった。
「フウリの修行、なんか面白そうじゃん!!手伝わせて!!」
フウリはどうしたもんかと考えていたが、しばらくして言った。
「わかった。じゃあ、そこに立ってて。」
「?」
ラウトは言われた通り、じっと立っていた。
フウリは右手の指で宙を切ると、「風よ」と呟いた。
ラウトの足元に一陣のつむじ風がまきおこり、次第に大きくなっていった。
「ラウト!!飛ばすよ!!」
「わ、わかった!!」
フウリは右手の指をラウトの方に向けて、振り上げた。
つむじ風が一気にはじけ、ラウトの体を真上に飛ばした。
「スッゲー!!」
ラウトはクルクルと体をひねり、器用に着地した。
「うーん…まだ実戦レベルじゃないか…」
「今のフウリの新技!?」
顔を輝かせるラウトにフウリは「まぁね」と微笑んで見せた。とその時…
「皆ー!!船長室に集まれー!!」
カイルの大声が船内に響き渡った。
「行こう、フウリ!!」
フウリはコクンと頷くと船長室へ急いだ。
波の音を聞きながら、フウリは空を見上げていた。全国的に指名手配されてから今日で三日目。
少しずつ船の生活に慣れてきたフウリだが、一つどうしようもない事があった。それは……………
「退屈―!!!!フウリ、遊んでー!!!」
(来た…)
仕方なくフウリは振り返った。大きく跳躍したラウトが飛び掛かって来るのを、両腕を掴んで投げ飛ばす。
お決まりのパターンである。
クルクルと宙返りして着地したラウトにフウリは心底迷惑そうな顔で言った。
「ラウト!!修行の邪魔するなっていつも言っているでしょ!?」
「だってつまらねーもん!!遊んでー!」
ちょうどその時、カイルが歩いて来たのをフウリは見逃さなかった。
カイルは二人に気づくと「ヤベッ」と呟いて踵を返したが、フウリがその腕をガッと掴んだ。
「カイル!!ラウトと遊んであげてよー!!」
「わりっ俺忙しいから!」
そう言うとフウリの手を振り切り、カイルは走り去った。
(に、逃げやがった!!)
フウリはガックリと肩を落とし仕方なくラウトと遊ぶ事にした。
「しょうがないな…何がしたいの?」
ラウトはパッと顔を輝かせると叫んだ。
「フウリの修行!!」
「はっ?」
予想外の返事にフウリは面喰らった。
「フウリの修行、なんか面白そうじゃん!!手伝わせて!!」
フウリはどうしたもんかと考えていたが、しばらくして言った。
「わかった。じゃあ、そこに立ってて。」
「?」
ラウトは言われた通り、じっと立っていた。
フウリは右手の指で宙を切ると、「風よ」と呟いた。
ラウトの足元に一陣のつむじ風がまきおこり、次第に大きくなっていった。
「ラウト!!飛ばすよ!!」
「わ、わかった!!」
フウリは右手の指をラウトの方に向けて、振り上げた。
つむじ風が一気にはじけ、ラウトの体を真上に飛ばした。
「スッゲー!!」
ラウトはクルクルと体をひねり、器用に着地した。
「うーん…まだ実戦レベルじゃないか…」
「今のフウリの新技!?」
顔を輝かせるラウトにフウリは「まぁね」と微笑んで見せた。とその時…
「皆ー!!船長室に集まれー!!」
カイルの大声が船内に響き渡った。
「行こう、フウリ!!」
フウリはコクンと頷くと船長室へ急いだ。
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