歴女と多賀城
近頃僕にも彼女ができた。しかも、歴女の、である。名前は澄という。
僕はそれまで、女性の趣味なんて余り考えた事がなかった。でも、澄といると、少しずつ、であるが思うことができた。
今夏、澄と初めて旅行に行った。どこまでおあつらえ向きだと思うかも知れないが、あの歴史の舞台、多賀城にだ。僕も歴史は好きなのだが、趣味が歴史のひとにはやはり敵わない。
「確かここを坂上田村麻呂が蝦夷と戦う拠点にしたんだよね。」
「それだけじゃないって〜?南北朝時代には…‥」
そんなことを話しながら、澄はずっとはしゃいでいた。
歴史に奥深さを感じて興味を持てるようなひとに会えてよかったな‥ふと、そんなことを思った。
多賀城跡の緑は、初夏の陽を浴びて青く輝いていた。
僕はそれまで、女性の趣味なんて余り考えた事がなかった。でも、澄といると、少しずつ、であるが思うことができた。
今夏、澄と初めて旅行に行った。どこまでおあつらえ向きだと思うかも知れないが、あの歴史の舞台、多賀城にだ。僕も歴史は好きなのだが、趣味が歴史のひとにはやはり敵わない。
「確かここを坂上田村麻呂が蝦夷と戦う拠点にしたんだよね。」
「それだけじゃないって〜?南北朝時代には…‥」
そんなことを話しながら、澄はずっとはしゃいでいた。
歴史に奥深さを感じて興味を持てるようなひとに会えてよかったな‥ふと、そんなことを思った。
多賀城跡の緑は、初夏の陽を浴びて青く輝いていた。
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