彼との距離〜vor1〜
まただ。
学校帰り。
本屋に来ていたあたしは目当ての雑誌を手に取り、レジへと向かう。
すれ違うとき、横目でチラッと彼を見る。
彼は…あたしを見ていた。
毎日のように…あたしを見ていた。
彼は綺麗な二重まぶたに、綺麗な瞳。
整った眉に唇。
明るい栗色の髪は、ワックスで整えられていて。
きっと彼も高校生なのだろう…
制服を身にまとっているように見える。
ブレザーの下に派手なシャツを着て、腰パンにチェーンがついている。
見るからに不良だ。
でも…すごくかっこいい。
視線が絡まるのが恥ずかしくなったあたしは、すぐに目を逸らした。
ちょっと話したいけど、雑誌の邪魔しちゃいけないよね…
あたしは話しかけることを諦めた。
もう用事ないし帰ろっと。
本屋から出ると、いつの間にか外は薄暗くなっていた。
不気味な空…少し怖い。
自業自得だよね…
苦笑いを浮かべるあたし。
その時…
「ねぇ、矢月陽輝さん」
「っ!??」
え?誰か今あたしの名前呼んだ?
恐る恐る振り返ると、そこにいたのは彼だった。
やっぱりキレイな人だ。
「どうしてあたしの名前…」
「あ、ごめん。何か勝手に調べてキモいね、俺」
首を横に振るあたし。
「俺ね、黒沢藜って言うんだ」
「そうなんだ」
「俺、陽輝ちゃんのこと前から可愛いなって思ってて…それでさ、良かったら付き合ってくれる?」
「え?」
あたし、男の子と付き合ったことないからどうすればいいかわかんない。
でもこんなかっこいい人に告白されるなんて、きっと一度きりだよね。
「うん」
「マジで?ありがと!」
ニカッと笑う彼の口元から白い歯が見えて眩しかった。
その笑顔がとてつもなく太陽のようで、好印象だった。
「早速だけど、メアド聞いていい?」
「あ、うん」
あたしは自分のアドレスを赤外線で彼に送る。
「ありがと!もう帰るよね??」
「うん」
辺りを見渡しながら答える。
実はあたし…暗いの大の苦手で。
でもこんな子供みたいなこと彼には言えない。
すると、、、
「もう暗いし、送っていくよ!」
心の声が聞こえたかのように彼が言った。
「ありがとう」
学校帰り。
本屋に来ていたあたしは目当ての雑誌を手に取り、レジへと向かう。
すれ違うとき、横目でチラッと彼を見る。
彼は…あたしを見ていた。
毎日のように…あたしを見ていた。
彼は綺麗な二重まぶたに、綺麗な瞳。
整った眉に唇。
明るい栗色の髪は、ワックスで整えられていて。
きっと彼も高校生なのだろう…
制服を身にまとっているように見える。
ブレザーの下に派手なシャツを着て、腰パンにチェーンがついている。
見るからに不良だ。
でも…すごくかっこいい。
視線が絡まるのが恥ずかしくなったあたしは、すぐに目を逸らした。
ちょっと話したいけど、雑誌の邪魔しちゃいけないよね…
あたしは話しかけることを諦めた。
もう用事ないし帰ろっと。
本屋から出ると、いつの間にか外は薄暗くなっていた。
不気味な空…少し怖い。
自業自得だよね…
苦笑いを浮かべるあたし。
その時…
「ねぇ、矢月陽輝さん」
「っ!??」
え?誰か今あたしの名前呼んだ?
恐る恐る振り返ると、そこにいたのは彼だった。
やっぱりキレイな人だ。
「どうしてあたしの名前…」
「あ、ごめん。何か勝手に調べてキモいね、俺」
首を横に振るあたし。
「俺ね、黒沢藜って言うんだ」
「そうなんだ」
「俺、陽輝ちゃんのこと前から可愛いなって思ってて…それでさ、良かったら付き合ってくれる?」
「え?」
あたし、男の子と付き合ったことないからどうすればいいかわかんない。
でもこんなかっこいい人に告白されるなんて、きっと一度きりだよね。
「うん」
「マジで?ありがと!」
ニカッと笑う彼の口元から白い歯が見えて眩しかった。
その笑顔がとてつもなく太陽のようで、好印象だった。
「早速だけど、メアド聞いていい?」
「あ、うん」
あたしは自分のアドレスを赤外線で彼に送る。
「ありがと!もう帰るよね??」
「うん」
辺りを見渡しながら答える。
実はあたし…暗いの大の苦手で。
でもこんな子供みたいなこと彼には言えない。
すると、、、
「もう暗いし、送っていくよ!」
心の声が聞こえたかのように彼が言った。
「ありがとう」
感想
- 36614: 黒沢くんかっこいい? [2011-01-16]