僕と同じ髪の色
「はい、え〜っと、今日からクラスのメンバーが一人増えます。」
担任の鈴木先生が出席をとるさいに報告した。生徒のほとんどは知らなかったらしくソワソワとしていて落ち着きがなかった。
「外国からの転校生だからみんなと違う所もあるかもしれないけど、仲良くしてくださいね。『純弥』入ってきていいわよ。」
いっせいに戸の方を向いた。もちろん麗久も。
ガラガラっと、教室の戸を開けて入ってきたのは背の高い男子、(もともと瑠璃から聞いていて男子なのは分かっていたが)目つきはお世辞にも良いとは言えなかった。そう思ったが正面を向いた顔は意外ときれいに整っていて他の女子を釘付けにした。
「華水純弥・・・です。」
無愛想な挨拶をした転校生に女子はキャアキャア言っている。
「じゃあ、純弥は一番後ろの窓側の席ね。」
「・・・・・。」
純弥は言われたとおりにその席へ向かった。
ほかの席を通り過ぎるたびに、小さな声で友達と話している女子が正直ウザくて、口をへの字に曲げて言われた席に着く。
「・・・麗久いいなぁ。」「・・・わたしも、となりがよかったなぁ・・・・」わざと麗久に聞こえるように近くの女子が言った。
純弥は隣の席を見た。そこにいたのは今朝見た純弥と同じ髪の色の女子だった。
「なんか、麗久と純弥を隣にすると兄姉みたいだね。」
その言葉が出たとたん麗久と純弥はキッと鈴木を睨んだ。
「先生、迷惑なんですけど・・・」
「この子に賛成する訳じゃないけど、僕もその言葉は聞き捨てならないね。」
「あはは、ごめんごめん。麗久、初日から純弥といきあってるじゃないか?」
鈴木はのんきにそう言った。
「あ、そうだ。麗久この後職員室に来てくださいね。少し、頼み事があるんです。時間はかからないから、お願いね。」
鈴木はそう言って出席簿を閉じ、教室を出て行った。
担任の鈴木先生が出席をとるさいに報告した。生徒のほとんどは知らなかったらしくソワソワとしていて落ち着きがなかった。
「外国からの転校生だからみんなと違う所もあるかもしれないけど、仲良くしてくださいね。『純弥』入ってきていいわよ。」
いっせいに戸の方を向いた。もちろん麗久も。
ガラガラっと、教室の戸を開けて入ってきたのは背の高い男子、(もともと瑠璃から聞いていて男子なのは分かっていたが)目つきはお世辞にも良いとは言えなかった。そう思ったが正面を向いた顔は意外ときれいに整っていて他の女子を釘付けにした。
「華水純弥・・・です。」
無愛想な挨拶をした転校生に女子はキャアキャア言っている。
「じゃあ、純弥は一番後ろの窓側の席ね。」
「・・・・・。」
純弥は言われたとおりにその席へ向かった。
ほかの席を通り過ぎるたびに、小さな声で友達と話している女子が正直ウザくて、口をへの字に曲げて言われた席に着く。
「・・・麗久いいなぁ。」「・・・わたしも、となりがよかったなぁ・・・・」わざと麗久に聞こえるように近くの女子が言った。
純弥は隣の席を見た。そこにいたのは今朝見た純弥と同じ髪の色の女子だった。
「なんか、麗久と純弥を隣にすると兄姉みたいだね。」
その言葉が出たとたん麗久と純弥はキッと鈴木を睨んだ。
「先生、迷惑なんですけど・・・」
「この子に賛成する訳じゃないけど、僕もその言葉は聞き捨てならないね。」
「あはは、ごめんごめん。麗久、初日から純弥といきあってるじゃないか?」
鈴木はのんきにそう言った。
「あ、そうだ。麗久この後職員室に来てくださいね。少し、頼み事があるんです。時間はかからないから、お願いね。」
鈴木はそう言って出席簿を閉じ、教室を出て行った。
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