あのマウンドへ〜序章〜
朝
俺は白い吐息を出しながら近くのグランドまで走る
ただ無心に
息が切れてる
疲れた
でもここへ来た
俺は帽子を被り直し、足元の地面を足でならす。
胸の鼓動が聞こえる
誰にも邪魔されず自分だけのピッチングができる
目を瞑る
聞こえるのは風の音と鳥のさえずり
左足を後ろに出すと同時に振りかぶる
手を胸の前に持ってき足を上げる
そこからはもう無の世界
俺は腕を素早く振った
もうあいつらと野球はできない
もう友達ごっこは終わりだ
あの日
全県学童大会
第一回戦
応援の声
舞い上がる砂塵
綺麗に整備された土
まさかここまでこれるとは思わなかった。
でもここへ来たかった
自らの力で投げたかった
ようやく夢が叶う
このまま勝ち進もう
皆がそう思っていた
だけど俺のせいで負けた
初めて屈辱を味わった
喜びに暮れてる相手の前で俺らはなぜ泣かなきゃダメなんだ?
負けたんだ
勝負に負けたんだ
もう日が落ち始めてる
優しい風が無性に悲しかった。
俺は白い吐息を出しながら近くのグランドまで走る
ただ無心に
息が切れてる
疲れた
でもここへ来た
俺は帽子を被り直し、足元の地面を足でならす。
胸の鼓動が聞こえる
誰にも邪魔されず自分だけのピッチングができる
目を瞑る
聞こえるのは風の音と鳥のさえずり
左足を後ろに出すと同時に振りかぶる
手を胸の前に持ってき足を上げる
そこからはもう無の世界
俺は腕を素早く振った
もうあいつらと野球はできない
もう友達ごっこは終わりだ
あの日
全県学童大会
第一回戦
応援の声
舞い上がる砂塵
綺麗に整備された土
まさかここまでこれるとは思わなかった。
でもここへ来たかった
自らの力で投げたかった
ようやく夢が叶う
このまま勝ち進もう
皆がそう思っていた
だけど俺のせいで負けた
初めて屈辱を味わった
喜びに暮れてる相手の前で俺らはなぜ泣かなきゃダメなんだ?
負けたんだ
勝負に負けたんだ
もう日が落ち始めてる
優しい風が無性に悲しかった。
感想
感想はありません。
「 KR07 」の携帯小説
スポーツの新着携帯小説
- ベースボール・ラプソディ No.69
- ベースボール・ラプソディ No.68
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。No.5 登場人物紹介
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。