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「野獣の終焉6」第一部了

[368]  2010-03-19投稿
店では電話の後は
女将さんが
丁重に接客してくれた

私達はジョッキで
スッポンの血を飲む
という破天荒ぶりだった
ギンギンの私達は
その若い料理人と
三人で京都の繁華街に
繰り出し夜通し遊んだ


沖田と遊ぶと
必ずトラブルに合い
ワクワクした


私は一年大学を留年したので私が卒業する時は沖田は二年生

沖田は部内では
既にエースで
当時全日本個人四位の
私とも練習では互角に殴り合うほどの実力だった

私が進路を
決めかけてる時に
沖田は聞いてきた

先輩は卒業したら
どうするんですか?


私は答えた

不動産やなあ…
やっぱ成り上がるには
日本では不動産やろっ


沖田は
真剣に質問をしてきた

僕は勉強しようと
思ったら…
どの道がええと
先輩(私)は
思いますか?


私は答えた

経済全体を見渡すには
証券業界なんか
ええんちゃうか…


その頃はまだ総会屋という言葉があった時代

私も財産を一気に増大させるには上場しかない!と五年後に気がつくが

しかし八年後に
上場を仕掛ける私が
沖田と仕事で
対峙することになる!


〜第二部へ続く〜

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