alone 2=殺人鬼の少女=
「晶くぅぅん~」
名前を呼ばれた山口 晶(ヤマグチ アキラ)は振り返った。茶の混じった短い髪の、15歳の少年。
「おばちゃん?どーしたんだよ」
尋ねられた年増で小太りの女は、泣きながら言った。
「竹さんが…奥の林で死んでたらしいの~」
「タケさんが!?自神の奴等にやられたのか!?」
「そうらしいのよ~。あの人まだ30なのに…アタシゃ悲しくて涙が止まらないのよぉ~」
「……」
晶は何も言えなかった。
殺された…
また一人 死んだ…
「一体 誰が…」
「中村水鶴以外に誰がいるのよ?」
呟いた晶の背後から、樋口 夕(ヒグチ ユウ)の声がかかる。
真っ黒な瞳に真っ白な髪、低身長で晶と同い年の少女。
「やっぱし、かなぁ?」
「決まってるでしょ?」
夕は断定的な物言いだ。昔から夕はそうなのだが、晶はそれが苦手だった。
「水鶴…」
そう、中村 水鶴(ナカムラ ミツル)とは。
自神宗 教祖、中村 理一(ナカムラ リイチ)の娘にして、自神宗の中でトップクラスの剣の腕前を持つ少女だそうだ。
「晶…アンタ…」
「何でも、ねーよ」
晶はふいっとそっぽを向いた。
――晶と水鶴は幼なじみ同士だった。
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