俺の春はいつ来るの?2
翌日、俺は里村の作戦を実行することにした。
だが昨日里村の作戦の内容を聞いている限り簡単なことに思えた。
その一、知り合いの女子に俺は里村の、里村は俺の評判を聞いてみる。
俺は早速隣の教室へ行き、目当ての女子を呼ぶ。
「おーい、杉宮!ちょっと来てくれないか?」
すると教室から一人の女子がこちらに向かって歩み寄って来た。
こいつは杉宮楓。まぁ同じ中学の腐れ縁と言ったところである。
「何、春之?あんたが私に用って珍しいじゃない」
「用って訳じゃないんだが、一つ聞きたいことがあってさ」
「ん?お金なら無いわよ?てかあっても貸さないけど」
「違う!ちょっと女子の中で最近里村の評判ってどうなのかなって・・・・・・」
そう言うと少し怪訝な表情をされたが、すぐいつも通りに戻り、
「強いて言えばバカ、むさ苦しい、筋肉、身体がデカくて恐いとかそんな感じね」
・・・・・・里村、お前ドンマイ過ぎるぜ。
そんな事を思っていると杉宮は再び口を開き、
「因みに、あんたはそこそこ評判良いわよ・・・・・・」
「そうなのか?」
「まぁ一部にだけどさ・・・・・・容姿は普通でも優しい所が良い、とか言う人もいるわ」
俺は地味にその言葉を聞いて嬉しかった。
「そうか、ありがとう。色々教えてくれて」
「そう、まぁ里村には頑張れとでも伝えといて」
「分かった」
昼休み、俺と里村は学食にいた。
「で?どうだったよ?」
席に着くなり里村は早速話を切り出して来た。
俺はそれに対して、杉宮が言っていたことをそのまま伝えてやった。すると――
「黙れえええぇぇぇ!」
――いきなり暴れだした。
「落ち着け里村!」
俺はどうにか里村の怒りを鎮めようと努力したが、全くの無意味だった。
「俺はバカ以外どうやって直せばいいんだよおおおぉぉぉ!」
バカは直せると思ってるのか・・・・・・。
「・・・・・・五月蝿いバカ」
いきなり隣から声が聞こえ、俺が反射的に目をやると、そこには杉宮の双子の妹である杉宮奏が座っていた。
だが昨日里村の作戦の内容を聞いている限り簡単なことに思えた。
その一、知り合いの女子に俺は里村の、里村は俺の評判を聞いてみる。
俺は早速隣の教室へ行き、目当ての女子を呼ぶ。
「おーい、杉宮!ちょっと来てくれないか?」
すると教室から一人の女子がこちらに向かって歩み寄って来た。
こいつは杉宮楓。まぁ同じ中学の腐れ縁と言ったところである。
「何、春之?あんたが私に用って珍しいじゃない」
「用って訳じゃないんだが、一つ聞きたいことがあってさ」
「ん?お金なら無いわよ?てかあっても貸さないけど」
「違う!ちょっと女子の中で最近里村の評判ってどうなのかなって・・・・・・」
そう言うと少し怪訝な表情をされたが、すぐいつも通りに戻り、
「強いて言えばバカ、むさ苦しい、筋肉、身体がデカくて恐いとかそんな感じね」
・・・・・・里村、お前ドンマイ過ぎるぜ。
そんな事を思っていると杉宮は再び口を開き、
「因みに、あんたはそこそこ評判良いわよ・・・・・・」
「そうなのか?」
「まぁ一部にだけどさ・・・・・・容姿は普通でも優しい所が良い、とか言う人もいるわ」
俺は地味にその言葉を聞いて嬉しかった。
「そうか、ありがとう。色々教えてくれて」
「そう、まぁ里村には頑張れとでも伝えといて」
「分かった」
昼休み、俺と里村は学食にいた。
「で?どうだったよ?」
席に着くなり里村は早速話を切り出して来た。
俺はそれに対して、杉宮が言っていたことをそのまま伝えてやった。すると――
「黙れえええぇぇぇ!」
――いきなり暴れだした。
「落ち着け里村!」
俺はどうにか里村の怒りを鎮めようと努力したが、全くの無意味だった。
「俺はバカ以外どうやって直せばいいんだよおおおぉぉぉ!」
バカは直せると思ってるのか・・・・・・。
「・・・・・・五月蝿いバカ」
いきなり隣から声が聞こえ、俺が反射的に目をやると、そこには杉宮の双子の妹である杉宮奏が座っていた。
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