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俺の春はいつ来るの?2

[469]  れうぃ  2010-03-24投稿
翌日、俺は里村の作戦を実行することにした。

だが昨日里村の作戦の内容を聞いている限り簡単なことに思えた。

その一、知り合いの女子に俺は里村の、里村は俺の評判を聞いてみる。

俺は早速隣の教室へ行き、目当ての女子を呼ぶ。
「おーい、杉宮!ちょっと来てくれないか?」

すると教室から一人の女子がこちらに向かって歩み寄って来た。
こいつは杉宮楓。まぁ同じ中学の腐れ縁と言ったところである。

「何、春之?あんたが私に用って珍しいじゃない」
「用って訳じゃないんだが、一つ聞きたいことがあってさ」
「ん?お金なら無いわよ?てかあっても貸さないけど」
「違う!ちょっと女子の中で最近里村の評判ってどうなのかなって・・・・・・」

そう言うと少し怪訝な表情をされたが、すぐいつも通りに戻り、
「強いて言えばバカ、むさ苦しい、筋肉、身体がデカくて恐いとかそんな感じね」

・・・・・・里村、お前ドンマイ過ぎるぜ。

そんな事を思っていると杉宮は再び口を開き、
「因みに、あんたはそこそこ評判良いわよ・・・・・・」
「そうなのか?」
「まぁ一部にだけどさ・・・・・・容姿は普通でも優しい所が良い、とか言う人もいるわ」

俺は地味にその言葉を聞いて嬉しかった。

「そうか、ありがとう。色々教えてくれて」
「そう、まぁ里村には頑張れとでも伝えといて」
「分かった」

昼休み、俺と里村は学食にいた。

「で?どうだったよ?」

席に着くなり里村は早速話を切り出して来た。
俺はそれに対して、杉宮が言っていたことをそのまま伝えてやった。すると――

「黙れえええぇぇぇ!」

――いきなり暴れだした。

「落ち着け里村!」
俺はどうにか里村の怒りを鎮めようと努力したが、全くの無意味だった。

「俺はバカ以外どうやって直せばいいんだよおおおぉぉぉ!」

バカは直せると思ってるのか・・・・・・。

「・・・・・・五月蝿いバカ」

いきなり隣から声が聞こえ、俺が反射的に目をやると、そこには杉宮の双子の妹である杉宮奏が座っていた。

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