幽霊巡り
僕が初めてその夢を見たのは1年前。ちょうど僕の15歳の誕生日だ。その日、母は友人と一緒に食事に、父も同じ理由で同じ場所に、そして僕は、友達3人とそこから60キロ離れた。無人島にいた。
「なぁ、面白い話があるんだけど、聞いてくれない?」
こいつは、僕の親友の泉広太だ。泉とは小1からの付き合いで、僕にドッキリを仕掛けるのが趣味の少し変わった奴だ。けど、その性格からは想像も出来ないルックスの持ち主で、女子からはモテモテ、そして親友の僕は、こいつにラブレターを渡す係に正式に決まっている。そしてその時、僕宛てのラブレターを泉に渡してしまったのは、おそらく人生最大の失敗だ。当然フラれた。正直、あまり良い思い出の無い親友だ。その泉が、相談してくる事と言えば、ただ一つ
「今度、幽霊が出るっていう無人島に行くんだけど、お前も来る?」
ほら来た。僕は心の中でそう呟く。そう。こいつは重度の幽霊マニアなのだ。僕は今までこいつと一緒に幽霊関係の場所に行って、いい思いをした事が無い。普通の人ならば『幽霊いなかったな(笑)』で済むかもしれないが、こいつは普通じゃない。こいつは幽霊が出るまで何日間もその場で待つのだ。実際に会った事もある。古い屋敷。その時の僕の精神はまともじゃなく。物音一つで絶叫するほど追い詰められてた。何せ泉が『生理現象』と言い、暗闇に僕を残して立ち去って行ったのだ。そして――……。もうこれ以上、何も思い出したくない。もしかしたら泉のドッキリかもしれないと思ったが、この男はそういう幽霊を馬鹿にしてるような事を絶対に許さないのだ。何でそこまで幽霊にこだわるのか聞いてみた事がある。その時、泉は即答で『女の幽霊一目惚れしたから』と言った。そして泉は、もう一度その幽霊に会うために、と続けた。どうやら泉は泉で、それなりの理由があったらしい。だから僕は泉の幽霊巡りに付き合っているのだ。理由は泉が誰かと付き合えば僕は二度と泉にラブレターを回さずに済むからだ。
「じゃあ、ついていくよ」
僕はいつもの様にすんなりと誘いにのった。
「よし、決まりだな。今回は他に何人か連れて行くから安心しろよ。」
僕は後にこのころの選択が間違っていることに気付く。その時にはもう、何もかも手遅れなのだが………
「なぁ、面白い話があるんだけど、聞いてくれない?」
こいつは、僕の親友の泉広太だ。泉とは小1からの付き合いで、僕にドッキリを仕掛けるのが趣味の少し変わった奴だ。けど、その性格からは想像も出来ないルックスの持ち主で、女子からはモテモテ、そして親友の僕は、こいつにラブレターを渡す係に正式に決まっている。そしてその時、僕宛てのラブレターを泉に渡してしまったのは、おそらく人生最大の失敗だ。当然フラれた。正直、あまり良い思い出の無い親友だ。その泉が、相談してくる事と言えば、ただ一つ
「今度、幽霊が出るっていう無人島に行くんだけど、お前も来る?」
ほら来た。僕は心の中でそう呟く。そう。こいつは重度の幽霊マニアなのだ。僕は今までこいつと一緒に幽霊関係の場所に行って、いい思いをした事が無い。普通の人ならば『幽霊いなかったな(笑)』で済むかもしれないが、こいつは普通じゃない。こいつは幽霊が出るまで何日間もその場で待つのだ。実際に会った事もある。古い屋敷。その時の僕の精神はまともじゃなく。物音一つで絶叫するほど追い詰められてた。何せ泉が『生理現象』と言い、暗闇に僕を残して立ち去って行ったのだ。そして――……。もうこれ以上、何も思い出したくない。もしかしたら泉のドッキリかもしれないと思ったが、この男はそういう幽霊を馬鹿にしてるような事を絶対に許さないのだ。何でそこまで幽霊にこだわるのか聞いてみた事がある。その時、泉は即答で『女の幽霊一目惚れしたから』と言った。そして泉は、もう一度その幽霊に会うために、と続けた。どうやら泉は泉で、それなりの理由があったらしい。だから僕は泉の幽霊巡りに付き合っているのだ。理由は泉が誰かと付き合えば僕は二度と泉にラブレターを回さずに済むからだ。
「じゃあ、ついていくよ」
僕はいつもの様にすんなりと誘いにのった。
「よし、決まりだな。今回は他に何人か連れて行くから安心しろよ。」
僕は後にこのころの選択が間違っていることに気付く。その時にはもう、何もかも手遅れなのだが………
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