alone 11=同じことが言えるのか=
「身内を殺されてもそれが言えるのか?
友が殺されても同じことが言えるのか?
私が人を殺しただけで呆気にとられ 間抜け面をしていたお前が…
親しい者を殺されても冷静でいられるのか?」
「…」
圭は水鶴が口を開いたことによって攻撃をやめていた。
晶は まるで返す言葉がなく、目に光のない水鶴の顔を文字通り『間抜け面』で見ていた。
辺りは静かになった。
「…行くぞ柊」
水鶴はくるりと方向を変えて歩きだした。
「承知しまし…た」
圭もそれについていく。
「おい!!どこに行く気だ!?」
晶が慌てて尋ねると、水鶴はニィと妖しげな笑みを浮かべて言った。
「お前の交友者を消す。化けの皮が剥がれるようにな」
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