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alone 12=うるせーよ=

[332]  兼古 朝知  2010-03-25投稿


「!!」

晶の目が見開かれた。
夕や近所のおばさん、仲のいい人たちの顔が浮かぶ。

「ふざけんなッ!!」

「嫌なら止めるがいいさ。私を、な」

振り返り、水鶴は晶を見て言った。

「それとも何だ?父母や兄から殺してほしいのか?」

――カチャリ

「!」

水鶴は少しばかり驚いた。何故なら、晶が水鶴に剣の切っ先を向けているからだ。

「やる気か?化けの皮が剥がれ…」

「うるせーよ」

水鶴の言葉を、晶が遮る。圭が構えたが、水鶴はそれを止めた。

「水鶴…お前は自分の部下がどう働いたかも確認してないのかよ?」

「!…まさか…」

「その通りだよ…母ちゃんも父ちゃんも兄ちゃんも、とっくの昔にお前の部下が殺してんだよ!!」

怒気を込めて晶は言った。

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