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番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (3/7)

[332]  きゃしー  2010-03-26投稿

「達也はまた打ち上げに慶太郎連れてきたんか」

「ええやろ?別に」

「まあ、慶太郎なら歓迎やけどな!」


ライブ後のメンバーだけの打ち上げ。そこにはよく慶太郎も達也についてきた。

「慶太郎、ドラムは楽しいか?」

「うん」

こいつはあんまり感情を表に出す奴じゃない。達也の話からすると、周りにも誤解を受けることも少なくなかったらしい。だから、そんな慶太郎にとって、達也は一番理解してくれる奴なんやろう。あいつが達也を慕っているのは目に見えてわかるし、達也もあいつのドラムの成長を楽しみにしてた。
慶太郎は誰よりも俺らの夢を応援してた。


そして、俺らの夢は後一歩のところまできていた。
そう、ほんまにもうすぐやった。


「…それでな、光希、そこの事務所の社長が今度のライブ見に来んねん!!すごない?」

さっきから何度も同じ話を聞かされ、光希もいい加減呆れていた。それでも俺の気持ちは高ぶっていて、この興奮を抑えられなかった。

その時やった。


プルルルルル…


「はい、もしもし」




その電話が俺を喜びから一気に悲しみに突き落とした

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