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星空の向こうに 二章 後

[434]  あおい  2006-08-22投稿
二章 近づく 後

皆ドリンクを持ってくると、恋バナが始まった。
「ねぇ楓君はどーゆうタイプが好み?」

もちろん始めたのは桜。
「う〜ん。純粋で明るい子が好きかな?」

ドキッ・・・。一瞬楓がこっちを見た。
「そ、そーだよね?やっぱ明るい子だよね?」

何とかごまかそうとしたのが裏目に出た。
「何言ってんの?急に。」

葵に目を付けられてしまった。
「う〜ん・・・。なんでもない・・・。」

少し顔が赤くなりながらも、座った。
ちょっと焦り過ぎた。もう少し普通に言えばよかったかも。

少し後悔もしながら、楓を覗いた。
楓もこっちを見ていた。
もちろん桜も。

桜はべったり楓にくっ付いていた。
ほんの少し悲しいような・・・悔しいような・・・。

複雑な気持ちが湧き上がる。
「あ!今日は鈴奈のおごりね。」

光が急に言ってきた。
「え・・・ってえぇぇぇぇ!!?私なの??」

ボーとしてたせいか、反応が遅れた。
「そう。じゃあき〜まり♪」

光はそういうと帰ってしまった。
「あ〜らら。光君ったら鈴奈に任せて・・・。」

成海はそうは言ったものの光に続き帰ってしまった。

残ったのは複雑な3人と葵。
「あ!じゃあ俺も帰るな。」

葵はそういうと帰ってしまった。
3人はキツイな・・・。

私はそう判断して言った。
「二人とも帰って良いよ。」
「え・・・?」

楓は悪いって、などといったが桜が連れて行ってしまった。

それで私は一人。
私はもったいないのでしばらくドリンクを飲んでいた。

ガチャッ。ドアからはいってきたのは楓だった。
「か、楓君??」

楓はこっちに向かって走ってきた。
「御免な。あいつなかなか離してくれなくて・・・。」
「うんん。別にへーきダヨww」

思っても居なかったことに驚いていると、楓が隣に座った。
「あ、あのさ、メルアド交換しない?」
「うん。良いよ。」

私達は、お互いメルアドを交換すると、お会計を済まして帰った。

ほんの少し、近づいた気がした。桜には悪いけど、私も楓が好きだ。

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