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パンドラの書〜やがて僕は忘れるんでしょうか〜3

[259]  桃の助  2010-03-29投稿

「親分はなぁこのカロールの町の領主様なんだぞ!!」


せっかく親分が溜めまでつくって言おうとした決まり文句が、
さっきの子分Aに阻まれた


さらに哀愁が増した親分は

「お前はいいから黙ってろ!…まぁそういう事だ、つまりオレ様に刃向かうやつは生きられないってことだ…ヘッヘッ」

あまり聞いていなかったのかまったく動揺せずに

「そいつは残念だな、お前みたいな珍獣を動物園に紹介できないなんてな」



「この野郎!!……いや、ヘッヘッ、今すぐこっから出ていったら許してやるよ…」


「本当か?それは助かる」


そう言ってフード男が後ろを向くと
取り巻きから不気味な笑い声が聞こえてくる




この光景はまさに
獲物を狙うハイエナの群れのように低くそして嘲るように笑う





その嘲笑を制すかのように、醜く太った懐から銃を取り出すと





背を向けて去るフード男の頭に



酒場の照明よりも黒くそして訝しく輝る銃を取り出し




銃口を向けて、








引き金を、













引く………その時…!

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