パンドラの書〜やがて僕は忘れるんでしょうか〜3
「親分はなぁこのカロールの町の領主様なんだぞ!!」
せっかく親分が溜めまでつくって言おうとした決まり文句が、
さっきの子分Aに阻まれた
さらに哀愁が増した親分は
「お前はいいから黙ってろ!…まぁそういう事だ、つまりオレ様に刃向かうやつは生きられないってことだ…ヘッヘッ」
あまり聞いていなかったのかまったく動揺せずに
「そいつは残念だな、お前みたいな珍獣を動物園に紹介できないなんてな」
「この野郎!!……いや、ヘッヘッ、今すぐこっから出ていったら許してやるよ…」
「本当か?それは助かる」
そう言ってフード男が後ろを向くと
取り巻きから不気味な笑い声が聞こえてくる
この光景はまさに
獲物を狙うハイエナの群れのように低くそして嘲るように笑う
その嘲笑を制すかのように、醜く太った懐から銃を取り出すと
背を向けて去るフード男の頭に
酒場の照明よりも黒くそして訝しく輝る銃を取り出し
銃口を向けて、
引き金を、
引く………その時…!
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