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alone 22=殺してやる=

[334]  兼古 朝知  2010-03-30投稿


晶は意味がわからず、聞き返した。

「その傷を治せ。1週間待つ。またここに来るがいい…。その時に…私がお前を殺す。殺してやる…ッ」

水鶴は晶を背負った。

「…水鶴様、代わり…ます」

圭がすぐさま水鶴に申し出るが、水鶴はそれを断った。

「いい。皆神の奴らは私を攻撃するだろう…。お前はその攻撃を防いでおけ。できるな?」

「勿論…です」

圭は頭を下げた。

(今の…)

晶は ふと思った。

(今の水鶴の顔…昔みたいだった…)

そう。「できるな?」と圭に問いかけた水鶴の表情は いつになく優しく、共に笑いあっていた昔を彷彿とさせた。


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