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ねぇ…大好きなのに。

[379]  春樹  2010-03-31投稿
春樹と二人で迎える初めてのクリスマス。

私は、その頃いろいろあり、仕事を辞めていた。

クリスマスの夜、私は前から用意していたプレゼントを、寝ている春樹の枕元に置いた。

そして朝になり、いつもの様に春樹を起こす。

少し目が覚めた春樹に

「春樹、サンタさん来たみたいだよ」

私はそう言って、プレゼントを指差す。

プレゼントを見た春樹は、すぐに起き上がり、プレゼントを開けた。

「亜弥、サンタさんが来た」

春樹が嬉しそうに笑っていた。

クリスマスイヴは春樹が、5月から約束していたイルミネーションを見に連れて行ってくれた。

いつも、春しか一緒に居たことがない私と春樹だったから、夏の海も、クリスマスのイルミネーションも、一緒に見れる事が私の幸せだった。

大切なのは、相手の幸せを願いその幸せが、自分にとっても幸せだと思える事だと、そう思っていた。


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