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瑠海とショール?

[340]  萩原実衣  2010-04-02投稿
「どうしたの?ショール!どうしたんだい?」
「クウィ、クウィ、クウィ…。」

港や外灯で真っ暗ではないんだけど…。
海の中で何かあったんだ。
「どうしよう…。」

僕は、急いでじっちゃんの病室に戻った。

上からのが良く見える。
ショールは、ぐるぐる同じ所を回っていた。
ど…どうしよう…。

「じっちゃん…。」
「瑠海、どうしたい?涙流して…。」

「ショールが…何だか変なんだ。ほらっ、あそこをくるくる回って。苦しそうに鳴くんだ」

じっちゃんはベッドから少し身体を起こすと海をみてくれたんだ。

「瑠海、もしかしたら、網とかにひっかかっているのかもしれんな。
こう暗いとわからんがの。さとばばちゃんに言ってこい」

僕は、走っちゃダメなのを知っていたから、
物凄い早歩きでさとばばちゃんの寝ているところにいった。

「さとばばちゃん!起きて!ねぇ、起きて!」

「瑠海、どうした?じっちゃんに何かあったのか?」

「ううん。ショールがね来たんだょ。きっと、追いかけて。
そうしたら、ショール同じ所を回っていて、苦しそうに鳴くんだじっちゃんがさとばばちゃんに言ってこいって助けてよ」
「そう焦らすな。知り合いの漁師に聞いてみんべ」

さとばばちゃんは、連絡してくれたけど、陽が昇らないと動けないって言われちゃって。

僕は、心配で寝られなかった。

陽が昇りかけたくらいに数人の漁師さんと僕は、ショールの元へいった。
「おじちゃん。ショール助けて!」

おじちゃん達は、僕を乗せて小さい船を出してくれた。

ショールは、ぐったりしたりして、元気がなかった。

僕…側にいるのに何も出来なかった。
ショールが死んじゃったら、僕のせいだ。

「網がおびれにひっかかってらぁ」

おじさんが海に入ってショールの網をはずそうとがんばってくれたんだ。

「ショールがんばって。暴れちゃダメだょ」

しばらくして、網がとれた。

ショールは、思いっきり泳いで身体をうごかした。
「クウィ!」

「良かったね」

僕達は、船で…。
ショールは、競争するように物凄いスピードで船のまわっていた。

ショールとてもうれしそだったよ。
ショールも子供だょ。

島に着くと、無口になって。しまって、独りで歩いてかえった。

じっちゃんが家の前でたちどまっていた。
のぞくと…。

かあちゃんいたんだ。

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