ドッペルゲンガー:あめだま
あぁもう死んじまえよ。お前なんか生きてる価値ねぇよ。なんたってぐだぐだいつだってめちゃくちゃな人生。今諦めないでいつ諦めるの?
え?そりゃ価値は1人1人が決めるもんだよ、だから俺の中のお前の価値は小石程もありゃしねぇんだ。
なぁなぁお前が消えたら世界はどうなると思う?怒るか?泣くか?それとも笑うのか。お前がそれに絶望するとき俺はお前を空から見てやる。
世界に期待すんなよ、俺を信じるな。何時だってアベコベで不確かで煙のように消えちまうもんに手を伸ばすなよ。持ち主に忘れられた哀れで滑稽な操り人形。
おっと文句を言うなら後にしな。まぁ逃げてばかりの裏切り者にはできっこない芸当だろうな。
ああああそれならバラバラにしてやればいいのか?血を抜いて頭を取って四肢をもいで腸を引きずり出して俺でそれを包むんだ。これは皆、狂気の沙汰。お前の最期は地獄だと祈っているよ。
おいおい人形が涙を流すんじゃねぇ。そんなもんお前が持っていていいもんじゃねぇんだよクズ。
いいか?助けを求めてさ迷った手を地に落とす悪魔を許しておく程俺は優しくないんだ。今日伸ばした手を、流した涙を、俺は消してやる。
まったくいけないマリオットだ。意味がないとわかっていながら光を求めて闇に落ちる人形。お前の手に残ったのはなんだったんだ?
よし。わかったなら走れ。いつかお前を殺すと言った俺を忘れるな。俺はお前を殺す為に死ぬ。後に残ったもんは全部お前にあげる。光も、体も、居場所も、仲間も。ぬかるなよ、クズ。
ドッペルゲンガー
(え?誰と話してたかって?俺だよ、俺。)
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