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続「口笛吹いて」上

[366]  2010-04-04投稿

子供達の居場所確保の
陣取り合戦は
緻密で無慈悲だ


僕にとって
栄二君は転校してから
楽しく小学生時代を
過ごさすてくれた恩人

一緒に遊んでいても
他の子供達の感じる
家来感は
余り感じなかった


国田君もあの日以来
変わったが
栄二君には感謝しており
いくら喧嘩で
やんちゃしても
栄二君にはいつも
敬意を示し仲良くしてた

その頃は
丁度皆体格が良くなり
はじめ運動とともに
体力を増強してたが

僕は毎日
番町の大久保さんと
遊び呆け

正直喧嘩は
当時自信がなかった


僕は
考えざるを得なかった


僕が動いて
傷つけられたら
大久保さんが黙ってへんやろなあ

そうなると
学校全体を巻き込む
大事になる


国田も僕の立場に
同調するやろなあ



珍しく葛藤したが
いつも即決する

「俺はノータッチやから勝手にしたら」


確かに浪花節的発想なら栄二君に味方すべきかもしれないが

権力争いに負けた惨めさは身に染みてわかってる

しかも僕は栄二君に対抗するグループも嫌いではない



…しかし僕には
この新入生の抗争を
新入生の内輪で
納める義務らしきものは感じていた


〜中に続く〜

感想

  • 36971: ハラハラふわり‥‥でなくて、ドキドキ?麻呂 [2011-01-16]
  • 36978: 麻呂さん!懐かしいね♪作者 [2011-01-16]
  • 36979: 元気かなぁ‥‥。麻呂 [2011-01-16]
  • 36993: きっとマロマロのことを見守ってますよ♪作者 [2011-01-16]
  • 37011: はい?麻呂 [2011-01-16]
  • 37087: 翔:学校の中という小さな場も…ある意味社会の縮図なんですね☆ [2011-01-16]
  • 37122: ある種逃げ場がないので過酷な世界ですよねぇ作者 [2011-01-16]

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