天使のすむ湖24 岬の退院
女は強い、と感じた。
「岬、気持ちは嬉しいけど、言ってる意味わかってるのか?香里を支える俺を更に支えるということは、俺と香里が愛し合う場面を目の当たりにすることでもあるんだぞ!」
俺の前に両手をついて、真正面から見ている。
「私はもう逃げないわ、拒食症になったのも辛いことからの現実逃避に過ぎなかったんだと思うの。でも今は違う、どんな一樹もこの目で見たいし、そばで生きていくと決めたの。一樹が決意したように、おばさんにも今言ったじゃない、二人の大事な人に責任もつって、私それを信じるわ、二人が愛し合うときには邪魔はしないと約束するから、だから、一人で抱え込まないで、お願い私にも手伝わせて・・・看取りは一人では難しいことなんだから・・・」
「そこまで言うなら、辛い目にあわせるかもしれないけど、本当に協力してくれるんだな?看取りをするということは、その人の命と人生を預かることなんだぞ、しかも相手はお前の最大のライバルでもあるんだからな、覚悟できるか?」
「私なら、大丈夫よ、覚悟は出来てるわ。」
心から出る真の強さが、俺には岬が一回り大きくなって見えた。
「岬、気持ちは嬉しいけど、言ってる意味わかってるのか?香里を支える俺を更に支えるということは、俺と香里が愛し合う場面を目の当たりにすることでもあるんだぞ!」
俺の前に両手をついて、真正面から見ている。
「私はもう逃げないわ、拒食症になったのも辛いことからの現実逃避に過ぎなかったんだと思うの。でも今は違う、どんな一樹もこの目で見たいし、そばで生きていくと決めたの。一樹が決意したように、おばさんにも今言ったじゃない、二人の大事な人に責任もつって、私それを信じるわ、二人が愛し合うときには邪魔はしないと約束するから、だから、一人で抱え込まないで、お願い私にも手伝わせて・・・看取りは一人では難しいことなんだから・・・」
「そこまで言うなら、辛い目にあわせるかもしれないけど、本当に協力してくれるんだな?看取りをするということは、その人の命と人生を預かることなんだぞ、しかも相手はお前の最大のライバルでもあるんだからな、覚悟できるか?」
「私なら、大丈夫よ、覚悟は出来てるわ。」
心から出る真の強さが、俺には岬が一回り大きくなって見えた。
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