俺の春はいつ来るの?9
「・・・・・・え?ちょっ!待って!お願いします!どうかその手に持ってる凶器を放して!」
背後には里村と杉宮姉妹がいて、三人とも怒りに我を忘れている。
「春之、誰?その娘」
「あ、あぁ、こちら清水香織さんと言いまして――」
「――春之先輩の恋人です」
・・・・・・はい?
「え!?ちょっと待って!何で!?」
「寺田!てめぇ!」
「・・・・・・死罪に値する」
「大丈夫よ、痛いのは一瞬だけだから」
「や、やめ!ぎゃあああああ!」
その悲鳴の後、俺は放課後まで意識を戻さなかった。
今日俺、何しに学校来たんだろ・・・・・・。
そんなことを考えながら校門へ向かって歩いていると、校門には里村や杉宮姉妹、それに清水さんがいた。
「おい、どうしたんだ?」
「あ、春之!良い所に!ちょっとこの娘どうにかして!」
「・・・・・・はい?」
事情を聞いてみると、保健室でのことを清水さんから聞きたかったのだが、喋り方が普通ではないため苦労していたらしい。
俺は清水さんの言葉を訳しながら三人に説明し、何とか納得してもらえた。
その後、里村は用事があるとかで先に帰ってしまい、四人で下校することになってしまった。
「・・・・・・あの、歩きづらいんだけど」
俺は右腕を清水さんに、左腕を杉宮妹に掴まれていた。
「・・・・・・気にしたら負け」
「私はですね、春之先輩がですね、盗られないようにですね、捕まえてるだけです」
「・・・・・・って!何で私が三人の後ろを歩かないといけないのよー!」
俺に怒鳴られましても・・・・・・。
「はぁ、姐さんって絶対寺田の事好きだよなぁ、他の二人も・・・・・・」
寺田たちと別れた後、俺は約束していた人に会うためにファミレスへ行った。
中に入ると、約束の人物はすでに座っており、俺はその席へと向かう。
「やあ、久しぶり。君が中二の頃だから三年振りって所かな、里村」
「お久しぶりです、堀川さん。今日は何のようですか?俺はもう貴女とは縁を切ったはずです」
約束の人物、それがこの堀川さん。俺が中学時代入っていたグループのリーダーである。
「あぁ、分かっているよ。その為に君が制裁を受けたことも。でもね、また君の力が必要になったんだ」
「嫌です!もう俺は喧嘩なんてしたくない!」
「・・・・・・ふぅん、てか、もう私を姐とは呼んでくれないんだね」
「当たり前です!俺の今の姐さんはただ一人!」
「杉宮楓・・・・・・だろ?」
――っ!?
背後には里村と杉宮姉妹がいて、三人とも怒りに我を忘れている。
「春之、誰?その娘」
「あ、あぁ、こちら清水香織さんと言いまして――」
「――春之先輩の恋人です」
・・・・・・はい?
「え!?ちょっと待って!何で!?」
「寺田!てめぇ!」
「・・・・・・死罪に値する」
「大丈夫よ、痛いのは一瞬だけだから」
「や、やめ!ぎゃあああああ!」
その悲鳴の後、俺は放課後まで意識を戻さなかった。
今日俺、何しに学校来たんだろ・・・・・・。
そんなことを考えながら校門へ向かって歩いていると、校門には里村や杉宮姉妹、それに清水さんがいた。
「おい、どうしたんだ?」
「あ、春之!良い所に!ちょっとこの娘どうにかして!」
「・・・・・・はい?」
事情を聞いてみると、保健室でのことを清水さんから聞きたかったのだが、喋り方が普通ではないため苦労していたらしい。
俺は清水さんの言葉を訳しながら三人に説明し、何とか納得してもらえた。
その後、里村は用事があるとかで先に帰ってしまい、四人で下校することになってしまった。
「・・・・・・あの、歩きづらいんだけど」
俺は右腕を清水さんに、左腕を杉宮妹に掴まれていた。
「・・・・・・気にしたら負け」
「私はですね、春之先輩がですね、盗られないようにですね、捕まえてるだけです」
「・・・・・・って!何で私が三人の後ろを歩かないといけないのよー!」
俺に怒鳴られましても・・・・・・。
「はぁ、姐さんって絶対寺田の事好きだよなぁ、他の二人も・・・・・・」
寺田たちと別れた後、俺は約束していた人に会うためにファミレスへ行った。
中に入ると、約束の人物はすでに座っており、俺はその席へと向かう。
「やあ、久しぶり。君が中二の頃だから三年振りって所かな、里村」
「お久しぶりです、堀川さん。今日は何のようですか?俺はもう貴女とは縁を切ったはずです」
約束の人物、それがこの堀川さん。俺が中学時代入っていたグループのリーダーである。
「あぁ、分かっているよ。その為に君が制裁を受けたことも。でもね、また君の力が必要になったんだ」
「嫌です!もう俺は喧嘩なんてしたくない!」
「・・・・・・ふぅん、てか、もう私を姐とは呼んでくれないんだね」
「当たり前です!俺の今の姐さんはただ一人!」
「杉宮楓・・・・・・だろ?」
――っ!?
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