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スカバンburn!!最終章 -50- 強さ

[300]  きゃしー  2010-04-06投稿

――舞台裏

高まる緊張、近づく時間。9人が手を重ねる

拓「…ええか?聖二と“多分”客席におる慶太郎のために、精一杯の演奏聞かせたるんや!」

翼「あの慶太郎を感動で泣かせたるねん!」

波「聖二のママにも認めてもらおう!!」

聖「…皆のおかげで今、俺はここにおれる。それだけでほんまに嬉しい…だから、悔いの残らんライブにしよう。それから、みっくん、今までありがとう!短い間やったけど…」

三「それ終わってからにしてや汗」

「“ザ・ブルービート”さん、そろそろお願いしまーす」

「「「はいっ!!!!!!!!!」」」


――隆「…いよいよやな…」

真っ暗になったステージを見つめ、隆一が呟く。今日は楽器運搬を手伝ってやるために車で会場に来たのだ。先ほど合流した慶太郎も隣で舞台を見守る

慶「……」

隆「…心配か?」

慶「ううん。全く。…皆なら大丈夫やろ…“多分”」

隆「なんやねん、多分て…自信持って信頼しんてんのか、やっぱ信用しんてへんのかわからんわ。」

慶「皆のことは信頼してるし、心配してへん。でも、いつだって何が起こるかわからんから…」

隆「大丈夫やろ。あいつらは強い。運も心も、絆も…もちろん、お前もな」

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