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ねぇ…大好きなのに。

[339]  春樹  2010-04-09投稿
私と春樹は大晦日に、引っ越しを済ませ、1Kのアパートで二人暮らしを始めた。

誰にも気兼ねしない生活。

「幸せだね」

私がそう言って微笑んだ。

春樹も笑顔で頷いた。

お正月休みが終わり、仕事に出かけた春樹からのメール。

「今年も、亜弥からの愛のパワーで頑張るね」

そのメールを見て私の顔が笑顔になる。

だが、その頃私は毎日、体調がすぐれなかった。

【妊娠?】

気付いてみると、もう二週間も生理が来ていなかった。

だが、私はずっと生理不順で二週間生理が来ない事は、よくある事だった。

念のために、春樹が休みの日妊娠検査薬をやってみた。

結果は待つ間も無く、すぐに出た。

「妊娠してる」

私は春樹にそう伝えた。

「いる?」

私は続けて、そう聞いた。

「亜弥は産みたいの?」

春樹が聞いてきた。

「亜弥は、産みたい」

私が答えた。

「じゃぁ、産もう」

春樹が、そう言ってくれた。

次の日、仕事に行った春樹からメールがきた。

「俺は、亜弥が奥さん&ママになってくれて嬉しいよ、これからも、俺が亜弥に迷惑かけたり、いろいろあると思うけど、頑張ろうね」

そんな春樹からのメールを見た私は、心が幸せでいっぱいだった。

そう言ってくれた春樹と、自分で描いた幸せな未来を心から、信じていた。


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