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生涯の恋人 2話

[388]  ふく  2006-08-23投稿
彼は私の親友の彼の友達だった

「ねぇヒロコ、私気になる人できたんだ…。」

「えっっ!誰??」
「熊崎くん。」

「そっか〜。で、告白するの?」

「いやまだそこまでは…。二年の時一緒のクラスだったとはいえ、話したのって三回くらいだもん…。」

「ならさ、彼氏に言ってもいい?それとな〜く熊崎くんに伝えてもらおうよ!」
「それとなくって?どんなこと?」

「熊崎くんのこと、気になってる子がいるらしいって。」

「私の名前言うの?」

「そりゃ、聞かれたらね。じゃないと言っても意味ないじゃん。名前出したらきっと朋美のこと意識するはずだって!」
「意識ね…私のこと少しでもいいと思ってくれたらの話でしょ。」

「任せといて!」

ヒロコは楽しんでいた。

でも、実はこれが狙いだった。自分から彼に言わずに間接的に言ってもらう。
しかも…好きだと言う言葉は伏せて…

『気になる』程度だったら 振られてもたいして害はない

いや、自分自身には害は大アリだ

彼にとっては『気にされてる』程度だったら断ってもそんなに罪悪感は感じないだろう

あとはヒロコと彼氏がどこまで早く動いてくれるかだ

何て人任せで考えのずるい女なんだろ…
でも仕方ない
これが私のプライドだ



思っていたよりこの計画は早く進んでいった

「朋美!熊崎くんに言ってみたらしいよ!」

それはヒロコに話した次の日だった

「うん…。」

結果は…?彼は何て…?

心臓が一気に活動を早めた

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