alone 43=死なないで=
――ザァアアァアァァ…
いつもの招集。
いつもの掛け声。
いつもの出陣。
それらがこれで最後かもしれない…。
「…晶!」
「何だよ?」
夕は晶を呼び止めた。
(泣いてはいけない、泣いてはいけない…!!)
夕の理性は そう言っていたが、夕は堪えきれずに泣いた。
「死なないで…!!」
「…わかんねーよ、そんなん」
困ったように晶は首をひねって言う。
「駄目よ、死なないで…だってあたし、独りになりたくない…!!」
夕は晶にすがりつくようにして言う。
「…そうそう死なねーよ、俺は」
「うん…ッ」
「ありがとな、夕」
「何が…?」
「心配してくれて」
「…当たり前じゃない」
ムスッと頬を膨らませて夕は言った。涙に濡れた目が、晶を睨む。
「可愛くねーのな」
晶は笑って夕を撫でた。
「うるさいなぁ…!!…ッうぅ…!!」
夕は また俯いて泣き出した。
「さっさと行って…さっさと帰って来てよ…!!」
「おう、任しとけ!」
晶は いつも通りの明るい笑顔を見せ、大雨の中を駆けていった。
いつもの招集。
いつもの掛け声。
いつもの出陣。
それらがこれで最後かもしれない…。
「…晶!」
「何だよ?」
夕は晶を呼び止めた。
(泣いてはいけない、泣いてはいけない…!!)
夕の理性は そう言っていたが、夕は堪えきれずに泣いた。
「死なないで…!!」
「…わかんねーよ、そんなん」
困ったように晶は首をひねって言う。
「駄目よ、死なないで…だってあたし、独りになりたくない…!!」
夕は晶にすがりつくようにして言う。
「…そうそう死なねーよ、俺は」
「うん…ッ」
「ありがとな、夕」
「何が…?」
「心配してくれて」
「…当たり前じゃない」
ムスッと頬を膨らませて夕は言った。涙に濡れた目が、晶を睨む。
「可愛くねーのな」
晶は笑って夕を撫でた。
「うるさいなぁ…!!…ッうぅ…!!」
夕は また俯いて泣き出した。
「さっさと行って…さっさと帰って来てよ…!!」
「おう、任しとけ!」
晶は いつも通りの明るい笑顔を見せ、大雨の中を駆けていった。
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