クリスタルクラッシュ3―?
「私よ、ワイズ」
その人物はフードを下ろしながら、赤い髪を鬱陶しげに払った。
「メディナ…!」
ワイズは驚いたような表情で、メディナと呼んだ女性を見つめた。
「鞘に掛けた手を離してくれない?落ち着かないわ」
メディナはチラリとカウンターを見て、言った。
「あ、ああ…」
ワイズは慌てて鞘に掛けた手を離した。
「久しぶりね」
「そうだな。何をしていたのかは聞かないが、元気にやってたか?」
「それなりに、ね」
メディナはカウンターの傍にある椅子に腰掛けて、一つ小さく息を吐いた。
「お金が必要なの」
「金?」
ワイズは眉間にしわを寄せた。
「割りのいい依頼はあるかしら?」
「割りのいい依頼ねぇ…」
メディナの要請に、彼は困惑したような表情を浮かべた。
「お前さんのレベルだったらもっときつい仕事で大量に稼ぐ事だって出来るだろ?何故それをやらない?」
「それは答えられないわ」
メディナは軽く首を横に振った。
「…なら、こいつなんてどうだ?」
ワイズは諦めたような顔で、リリアの似顔絵が描かれた紙を指差した。
「女の子…?」
「ああ。何でも国の宝物を盗んだらしい」
「それで五万三千ガリオン…ねぇ…」
メディナは不思議そうな顔で二、三回首を傾げると、
「いいわ。その依頼、受けましょう」
と、言いながら椅子から立ち上がった。
「相変わらず即決だな」
ワイズは苦笑した。
「いけないかしら?」
「いや、お前さんらしいよ」
「そう」
メディナは小さく頷いて、リリアの似顔絵を凝視した。
その人物はフードを下ろしながら、赤い髪を鬱陶しげに払った。
「メディナ…!」
ワイズは驚いたような表情で、メディナと呼んだ女性を見つめた。
「鞘に掛けた手を離してくれない?落ち着かないわ」
メディナはチラリとカウンターを見て、言った。
「あ、ああ…」
ワイズは慌てて鞘に掛けた手を離した。
「久しぶりね」
「そうだな。何をしていたのかは聞かないが、元気にやってたか?」
「それなりに、ね」
メディナはカウンターの傍にある椅子に腰掛けて、一つ小さく息を吐いた。
「お金が必要なの」
「金?」
ワイズは眉間にしわを寄せた。
「割りのいい依頼はあるかしら?」
「割りのいい依頼ねぇ…」
メディナの要請に、彼は困惑したような表情を浮かべた。
「お前さんのレベルだったらもっときつい仕事で大量に稼ぐ事だって出来るだろ?何故それをやらない?」
「それは答えられないわ」
メディナは軽く首を横に振った。
「…なら、こいつなんてどうだ?」
ワイズは諦めたような顔で、リリアの似顔絵が描かれた紙を指差した。
「女の子…?」
「ああ。何でも国の宝物を盗んだらしい」
「それで五万三千ガリオン…ねぇ…」
メディナは不思議そうな顔で二、三回首を傾げると、
「いいわ。その依頼、受けましょう」
と、言いながら椅子から立ち上がった。
「相変わらず即決だな」
ワイズは苦笑した。
「いけないかしら?」
「いや、お前さんらしいよ」
「そう」
メディナは小さく頷いて、リリアの似顔絵を凝視した。
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