煙突のある町 #2
さすがに10年もたてば、町は以前の物とは変わってきていて
あの時、すでに汚れていた川は
今、耐え切れないニオイがする
それが漂う街中を一人歩く
残業をさせられた帰り道、街灯の少ない道
そんな道のわずかな街灯は、チカチカとおぼつかぬ明かりを燈している
まるで、町がSOSを知らせてきているようだった
部屋に着いたらもう12時をまわっていた
母はもう寝ている
起こさぬように、静かに食事を済ませた
このオンボロなアパートは隙間風がふく
悲しい音を立てながら、僕らの体へふれる
その音を激しい咳が遮る
壁の薄いため隣の音がよく聞こえる
隣には浪人生が住んでいた
まだ勉強をしてるみたいだ
この町の汚れた空気が彼を苦しめる
咳はひとしきり続き
…そしてまた悲しい音が聞こえはじめた
あの時、すでに汚れていた川は
今、耐え切れないニオイがする
それが漂う街中を一人歩く
残業をさせられた帰り道、街灯の少ない道
そんな道のわずかな街灯は、チカチカとおぼつかぬ明かりを燈している
まるで、町がSOSを知らせてきているようだった
部屋に着いたらもう12時をまわっていた
母はもう寝ている
起こさぬように、静かに食事を済ませた
このオンボロなアパートは隙間風がふく
悲しい音を立てながら、僕らの体へふれる
その音を激しい咳が遮る
壁の薄いため隣の音がよく聞こえる
隣には浪人生が住んでいた
まだ勉強をしてるみたいだ
この町の汚れた空気が彼を苦しめる
咳はひとしきり続き
…そしてまた悲しい音が聞こえはじめた
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