罪ブカキモノ?
ナナカは鏡に映ったままで近付いて来る。
動けない…
逃げられない…
「私は七化…
罪深い者の望む姿に変わる者…そして」
私の肩に手を置いた。
「罪深い者に罰を下す者」
私の肩に当たっている手はみるみるうちに白骨へと変わって行く。
「人を蹴落として自分が上がろうとする者は居てはいけない…
友達という甘い餌を使って罰を与えねば」
「あ…うぅ…」
手から腕、腕から全身へと白骨化は進む。
「私たち罰を与える者は、罪深き者を器として罰を下すの。次は」
頭の天辺まで白骨化した彼女だったものが言う。
「貴女よ」
鏡は私を映すことをやめ、たくさんの人の顔を映しだした。
『苦しい…』
『痛い…』
『助けて…』
『器だ…』
『新しいウツワ…』
その顔達は口と思しきところから手を出し、私の体を捕らえる。
「ひっ…!」
目の前の光景はとても信じられたものではない。その手によって私はたくさんの顔の一つにされようとしている。私はその中にナナカの顔を見た。
「貴女が友達が出来るように仕向けたのも、いじめられるようにしたのも全て私…七化よ」
そんな声を聞きながら私は鏡に吸い込まれて行った。
「…でね、そのまま行方不明になって今も見つかって無いんだって!」
「怖ーい…」
私は今クラスメイトの話を聞いている。そもそも私はホラー話とかいうのを信じない主義だし、適当に相槌うってただけ。あまりにもつまらなかったので理由をつけて帰ることにした。
「私これから塾あるから…先、帰るね」
と言うとあっさり帰れた。少しは引き止めろよとか思うけど、まあ別に構わない。
何故なら、みんな私の事を大切な友達と思ってないから…陰口たたいてるのも聞いた事があるし。
みんな消えてしまえば良いのに…
私は帰る気にも慣れず、途中の公園に向かった。そしてベンチに腰掛けていると、いきなり一人の人物が声をかけてくる。
「ねぇ、今一人なの?」
「…そうだけど」
私はその人を見もせずに答えた。
「…なら」
すると私の目の前にその人は来た。
「一緒に遊ばない…?」
その人物は、
長い髪を後ろで結った髪型をしていた。
「私はナナカ」
動けない…
逃げられない…
「私は七化…
罪深い者の望む姿に変わる者…そして」
私の肩に手を置いた。
「罪深い者に罰を下す者」
私の肩に当たっている手はみるみるうちに白骨へと変わって行く。
「人を蹴落として自分が上がろうとする者は居てはいけない…
友達という甘い餌を使って罰を与えねば」
「あ…うぅ…」
手から腕、腕から全身へと白骨化は進む。
「私たち罰を与える者は、罪深き者を器として罰を下すの。次は」
頭の天辺まで白骨化した彼女だったものが言う。
「貴女よ」
鏡は私を映すことをやめ、たくさんの人の顔を映しだした。
『苦しい…』
『痛い…』
『助けて…』
『器だ…』
『新しいウツワ…』
その顔達は口と思しきところから手を出し、私の体を捕らえる。
「ひっ…!」
目の前の光景はとても信じられたものではない。その手によって私はたくさんの顔の一つにされようとしている。私はその中にナナカの顔を見た。
「貴女が友達が出来るように仕向けたのも、いじめられるようにしたのも全て私…七化よ」
そんな声を聞きながら私は鏡に吸い込まれて行った。
「…でね、そのまま行方不明になって今も見つかって無いんだって!」
「怖ーい…」
私は今クラスメイトの話を聞いている。そもそも私はホラー話とかいうのを信じない主義だし、適当に相槌うってただけ。あまりにもつまらなかったので理由をつけて帰ることにした。
「私これから塾あるから…先、帰るね」
と言うとあっさり帰れた。少しは引き止めろよとか思うけど、まあ別に構わない。
何故なら、みんな私の事を大切な友達と思ってないから…陰口たたいてるのも聞いた事があるし。
みんな消えてしまえば良いのに…
私は帰る気にも慣れず、途中の公園に向かった。そしてベンチに腰掛けていると、いきなり一人の人物が声をかけてくる。
「ねぇ、今一人なの?」
「…そうだけど」
私はその人を見もせずに答えた。
「…なら」
すると私の目の前にその人は来た。
「一緒に遊ばない…?」
その人物は、
長い髪を後ろで結った髪型をしていた。
「私はナナカ」
感想
- 3448: え?今までの話はクラスメイトが話してて最後にナナカにあったってこと? [2011-01-16]
- 3449: 途中までありがちだな、って見てたけど意外にもエピローグは違った。 [2011-01-16]
- 3450: ちょっと意味不なとこもあったけど結構面白かった。 [2011-01-16]
- 3460: つまんない、怖くないヨ [2011-01-16]
- 3517: 一連の話はミカの夢だったのか、それともエピローグは別人のことなのか、いまいちはっきりしないね。 [2011-01-16]
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