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俺の春はいつ来るの?13

[338]  れうぃ  2010-04-24投稿
放課後になると再び堀川さんが学校に現れ、里村は逃げるように帰って行った。
・・・・・・俺も帰るか。
鞄を持ち、教室を出る。
校門には杉宮姉妹と清水さんがおり、いつもならこのまま一緒に帰るところだが、俺は三人を無視して帰ろうとした。
だが予想通り引き止められる。
「ちょっと!何無視してんのよ!」
「ごめん、今日は一人で帰りたい気分なんだ」
「そ、そう・・・・・・」
「・・・・・・春之、何かあった?」
「別に何も無いよ」
俺は三人に告げてその場から立ち去った。

家に帰ると勿論誰もいない。こういう時一人暮らしというとは有り難いものである。
「彼女・・・・・・ねぇ」
正直今改めて考えてみると彼女なんていらない気がして来た。
里村は堀川さんという彼女が出来てとても楽しそうだ。でも楽しいだけだったら普通に友達同士で遊んでるだけでも事足りる。
何も今必要な訳でもないし、しかもこの作戦の発端は俺の失恋から始まり、里村が俺に気を使ってか自分のためかに立てた適当な作戦だ。
なら今はどうだ?
俺はもう彼女はいらないと思っている。そして里村には立派な彼女が出来た。
だったら――
「だったら、もういいじゃないか」
そうだ、もういい。これでこの作戦は終わり・・・・・・そして俺は今まで通りでいれば良いじゃないか。
そこまで思考をした直後、俺は眠った。

あれから二ヶ月程度経ち、七月となり夏ももう本番となっていた。
俺はというとその間いつものように里村とだべり、杉宮姉妹や清水何かともそこそこ遊んで、普通に日常を過ごしていたはずなのだが・・・・・・。
「・・・・・・何故だ」
ここ最近になってから校内で俺の知名度や好感度が急上昇しているのである。
里村によれば、俺の気が利く行動が地味に噂になり、そこから徐々に広がっていったのが原因なのだろうとの事。
今日は靴箱に手紙が入っていた。
それを手に取って差出人の名前を確認してみた。
「え!?これってどういう事だ!?」
そこには思いもよらない名前が書いてあった。

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