俺の春はいつ来るの?14
手紙の裏に書かれていた名前、それは――
「――上原瑞紀!?」
嘘だろ、おい!何で上原先輩から俺にこんな物が届くんだよ!
・・・・・・いや、待て。落ち着け俺。まだこれが世間一般で言われているラブレター、もしくは恋文ではないかもしれないじゃないか!
俺はそっと手紙の内容を確認してみた。
『寺田春行へ、最近の君の評判は校内での噂で良く知っています。それを聞いている内に君の事が気になってきました。今日、君にその事について話がしたいので、放課後に屋上まで来て下さい。上原瑞紀より』
・・・・・・何処からどう見てもラブレターだ!ど、どど、どうしよ!こういう時はどうすれば良いのだろうか!そ、そうだ、里村に相談してみよう!
俺はそう思いつき、教室へ向かった。
生憎、里村は今日遅刻をしてきた。しかも午前中全て無視して午後から来やがった!
その理由は、「美咲が行っちゃやだってごねたから」だそうだ!どうしよう!握りしめた拳が開けないや!
まあそれは良いとしよう、今重要なのはそんなことじゃない。
俺は放課後里村に今朝の手紙を見せた。すると里村は怪訝な表情となり、
「寺田、これ行かない方が良いぞ。多分ダミーだ」
「は?どういう事だよ?ははーん、さては里村、俺が羨ましいんだろう?」
「違う、そんなんじゃない!」
「分かった、分かった。そんな事言っても俺は行くぜ!じゃあな!」
「お、おい!」
俺は里村が引き止めるのを阻止して屋上へと向かった。
「大丈夫かな、寺田・・・・・・」
「何が大丈夫って?」
「うお!姐さん!どうしてうちのクラスに!?」
「ちょっとね。てか今さっき春之が全力で屋上に向かってたんだけど?」
「あぁ、実は――」
姐さんに寺田の事について話すと姐さんは青ざめたようになり、
「私、ここに来るまでに上原先輩が帰って行くの見たんだけど・・・・・・」
「なっ!?」
それじゃあやっぱりあれはダミーか!元々おかしいと思ってたんだ!一度振った相手に対してあんな軽い文章なのと名前の間違いなんて、上原先輩の場合絶対ありえない!それにあの手紙は手書きではなくワープロだった。多分いつもの寺田なら気付いていただろうけど多分いきなりの事すぎて混乱していたんだろう。
「てかこうしちゃいられない!屋上に行かないと!」
「私も行くわ!」
俺と姐さんは屋上へ向かった。
「――上原瑞紀!?」
嘘だろ、おい!何で上原先輩から俺にこんな物が届くんだよ!
・・・・・・いや、待て。落ち着け俺。まだこれが世間一般で言われているラブレター、もしくは恋文ではないかもしれないじゃないか!
俺はそっと手紙の内容を確認してみた。
『寺田春行へ、最近の君の評判は校内での噂で良く知っています。それを聞いている内に君の事が気になってきました。今日、君にその事について話がしたいので、放課後に屋上まで来て下さい。上原瑞紀より』
・・・・・・何処からどう見てもラブレターだ!ど、どど、どうしよ!こういう時はどうすれば良いのだろうか!そ、そうだ、里村に相談してみよう!
俺はそう思いつき、教室へ向かった。
生憎、里村は今日遅刻をしてきた。しかも午前中全て無視して午後から来やがった!
その理由は、「美咲が行っちゃやだってごねたから」だそうだ!どうしよう!握りしめた拳が開けないや!
まあそれは良いとしよう、今重要なのはそんなことじゃない。
俺は放課後里村に今朝の手紙を見せた。すると里村は怪訝な表情となり、
「寺田、これ行かない方が良いぞ。多分ダミーだ」
「は?どういう事だよ?ははーん、さては里村、俺が羨ましいんだろう?」
「違う、そんなんじゃない!」
「分かった、分かった。そんな事言っても俺は行くぜ!じゃあな!」
「お、おい!」
俺は里村が引き止めるのを阻止して屋上へと向かった。
「大丈夫かな、寺田・・・・・・」
「何が大丈夫って?」
「うお!姐さん!どうしてうちのクラスに!?」
「ちょっとね。てか今さっき春之が全力で屋上に向かってたんだけど?」
「あぁ、実は――」
姐さんに寺田の事について話すと姐さんは青ざめたようになり、
「私、ここに来るまでに上原先輩が帰って行くの見たんだけど・・・・・・」
「なっ!?」
それじゃあやっぱりあれはダミーか!元々おかしいと思ってたんだ!一度振った相手に対してあんな軽い文章なのと名前の間違いなんて、上原先輩の場合絶対ありえない!それにあの手紙は手書きではなくワープロだった。多分いつもの寺田なら気付いていただろうけど多分いきなりの事すぎて混乱していたんだろう。
「てかこうしちゃいられない!屋上に行かないと!」
「私も行くわ!」
俺と姐さんは屋上へ向かった。
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