俺の春はいつ来るの?15
俺はスキップで屋上まで向かっていた。
たまに冷たい何かを感じたが、そんなことは気にしない。何故なら今の俺は凄く幸せだからだ。
階段を上りきるとそこには屋上へと繋がる扉のみ。俺は一つ深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、そしてドアノブに手をかける。
扉をゆっくり開いていき、俺が見たものは――
「姐さん、待ってください!」
「何言ってんの!早く行かないと春之が!」
「だからこそ一度止まってください!」
俺は姐さんの手を掴んで進行を妨げる。
姐さんが振り返ると、その形相はまるで鬼。中学時代暴れていた俺をこてんぱんに倒した時のようである。
「だからこそ・・・・・・?おい、里村・・・・・・今てめぇそう言ったか!?あぁ!?」
こ、こえぇ!何これ!?冷や汗が止まらない!中学時代以上だろこれ!・・・・・・でもここで止めないと姐さんは絶対停学、もしくは退学処分を喰らっちまう!それに寺田だって自分のせいで姐さんがそんなのになっちまったと変に責任感を感じてしまうかもしれない・・・・・・だから、俺が今すべき事は姐さんを屋上へ連れていかせないこと!
「はい、言いました。俺は寺田は大丈夫だと思いました。だから言いました」
「・・・・・・そう思った根拠は?」
「根拠はありません・・・・・・でもあいつなら大丈夫な気がす――ごぼっ!」
「直感程度で春之の安否を決めるなんて、愚の骨頂よ」
い、今何を・・・・・・された、んだ?
俺は何が何だか分からないまま気を失い、最後に見たものは姐さんのスカートの内側だった。
俺は後悔していた。里村の忠告を素直に聞いておけば良かったと。
屋上には上原先輩に似ても似つかない三年の男子生徒が五人いた。
そして今の状況下は俺を囲むようにしてその五人が立っている。
・・・・・・何でこんなことになったんだ?
「おぃ、お前最近調子に乗ってるらしいじゃないか」
「・・・・・・はい?」
「何しらばっくれてんだよ!」
「いえ、何の事だか・・・・・・」
「最近女子の話題がお前の話題ばっかりでムカつくんだよ!」
これはいわゆる逆恨みと言うやつですか・・・・・・?
「いや、そんなこと言われましても僕にはどうしようもないのですが・・・・・・」
「そんなこと知るかぁ!」
そう叫んだ直後、五人は俺目掛けて殴り掛かってきた。
たまに冷たい何かを感じたが、そんなことは気にしない。何故なら今の俺は凄く幸せだからだ。
階段を上りきるとそこには屋上へと繋がる扉のみ。俺は一つ深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、そしてドアノブに手をかける。
扉をゆっくり開いていき、俺が見たものは――
「姐さん、待ってください!」
「何言ってんの!早く行かないと春之が!」
「だからこそ一度止まってください!」
俺は姐さんの手を掴んで進行を妨げる。
姐さんが振り返ると、その形相はまるで鬼。中学時代暴れていた俺をこてんぱんに倒した時のようである。
「だからこそ・・・・・・?おい、里村・・・・・・今てめぇそう言ったか!?あぁ!?」
こ、こえぇ!何これ!?冷や汗が止まらない!中学時代以上だろこれ!・・・・・・でもここで止めないと姐さんは絶対停学、もしくは退学処分を喰らっちまう!それに寺田だって自分のせいで姐さんがそんなのになっちまったと変に責任感を感じてしまうかもしれない・・・・・・だから、俺が今すべき事は姐さんを屋上へ連れていかせないこと!
「はい、言いました。俺は寺田は大丈夫だと思いました。だから言いました」
「・・・・・・そう思った根拠は?」
「根拠はありません・・・・・・でもあいつなら大丈夫な気がす――ごぼっ!」
「直感程度で春之の安否を決めるなんて、愚の骨頂よ」
い、今何を・・・・・・された、んだ?
俺は何が何だか分からないまま気を失い、最後に見たものは姐さんのスカートの内側だった。
俺は後悔していた。里村の忠告を素直に聞いておけば良かったと。
屋上には上原先輩に似ても似つかない三年の男子生徒が五人いた。
そして今の状況下は俺を囲むようにしてその五人が立っている。
・・・・・・何でこんなことになったんだ?
「おぃ、お前最近調子に乗ってるらしいじゃないか」
「・・・・・・はい?」
「何しらばっくれてんだよ!」
「いえ、何の事だか・・・・・・」
「最近女子の話題がお前の話題ばっかりでムカつくんだよ!」
これはいわゆる逆恨みと言うやつですか・・・・・・?
「いや、そんなこと言われましても僕にはどうしようもないのですが・・・・・・」
「そんなこと知るかぁ!」
そう叫んだ直後、五人は俺目掛けて殴り掛かってきた。
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