クリスタルクラッシュ4―?
「良かった…長雨で何も調査かできなくて不安だったんですよ」
「あの地方は雨が多い所ですからね」
エナンは苦笑した。
「後はダミス山の保養所完成を待つばかりね」
リリアは腕組みをして、言った。
「見張りは奴に頼んでおいたぞ」
「奴?」
ザックは不思議そうな顔で、ダリルを見た。
「ああ、お前には知らせてなかったか。実は他にも協力者がいるんだよ。そいつにダミス山での見張りを頼んでおいたって訳だ」
ダリルはお茶を飲んで一息つきながら、答えた。
「元スナイパーなんだよ」
ミーナはなぜか嬉しそうな表情で、ダリルの答えに付け加えた。
「すごいな…元スナイパーが…って、傭兵は雇えないんじゃなかったっけ?」
「彼は爆発した村の出身なんですよ」
「!」
エナンの短い答えに、ザックは息を呑んだ。
「年老いた彼の両親が村に住んでいたんです。訓練や任務で忙しくてなかなか帰郷できず、やっと休暇をとれて帰ったら…」
「両親はおろか村さえも無くなっていた…」
リリアは肩を震わせて、ぎゅっと唇を噛んだ。
「そうだったんですか…」
ザックは暗い表情になって俯いた。
「まあ、協力者がいるというのは心強いもんだよ」
ダリルはザックの肩を軽く叩いた。
「さて、後は報告待ちですが…」
エナンはそう言いながら、チラリとザックを見た。
「ザックさん、よろしければ剣の腕を見せてくれませんか?」
「へ!?」
突然の申し出に、ザックは驚いたような顔をした。
「一度あなたの実力を見ておきたいんですよ」
「あの地方は雨が多い所ですからね」
エナンは苦笑した。
「後はダミス山の保養所完成を待つばかりね」
リリアは腕組みをして、言った。
「見張りは奴に頼んでおいたぞ」
「奴?」
ザックは不思議そうな顔で、ダリルを見た。
「ああ、お前には知らせてなかったか。実は他にも協力者がいるんだよ。そいつにダミス山での見張りを頼んでおいたって訳だ」
ダリルはお茶を飲んで一息つきながら、答えた。
「元スナイパーなんだよ」
ミーナはなぜか嬉しそうな表情で、ダリルの答えに付け加えた。
「すごいな…元スナイパーが…って、傭兵は雇えないんじゃなかったっけ?」
「彼は爆発した村の出身なんですよ」
「!」
エナンの短い答えに、ザックは息を呑んだ。
「年老いた彼の両親が村に住んでいたんです。訓練や任務で忙しくてなかなか帰郷できず、やっと休暇をとれて帰ったら…」
「両親はおろか村さえも無くなっていた…」
リリアは肩を震わせて、ぎゅっと唇を噛んだ。
「そうだったんですか…」
ザックは暗い表情になって俯いた。
「まあ、協力者がいるというのは心強いもんだよ」
ダリルはザックの肩を軽く叩いた。
「さて、後は報告待ちですが…」
エナンはそう言いながら、チラリとザックを見た。
「ザックさん、よろしければ剣の腕を見せてくれませんか?」
「へ!?」
突然の申し出に、ザックは驚いたような顔をした。
「一度あなたの実力を見ておきたいんですよ」
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- クリスタルクラッシュ11―14
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