GO AWAY#31
最後に得た情報は京都達の学校が雪野の事件があったせいで当分の間閉校になるということだ。
雪野は自分のせいで学校に迷惑をかけたと、泣きそうになったが京都が
「そうしたのは佐藤さんを犯人に仕立て上げた真犯人だから気にしない」
と、すぐに言って雪野を慰めた。
しかし、いくら繁華街とはいえどたった四〜五キロしか離れていないので帰宅する生徒とばったり会うかもしれない。偶然出くわせばいくら変装をしていてもばれる可能性がないとも言い切れない。
優のアパートに行ったとき以上に人目を気にしながら現場に向かった。
現場の付近に到着した二人は現場に向かおうと思ったが流石に直接現場に向かうことは軽率なので二人は現場の近くにある廃屋に入ることにした。
廃屋に入るのにも警官がマスコミに現場をまだ撮影させたくないので侵入を拒んでいたが手ぶらで身が軽く何より生ゴミでも耐えられる精神を持ち合わせた彼らは排水管から侵入することができた。まぁまた汚れたらいけないので細心の注意を払ったのだが………。
入口さえカバーできれば後は楽で屋上までスムーズに行けた。
「本当に屋上へ行けば分かるかな?」
雪野は屋上への階段を昇るにつれてだんだん不安になったのか、京都に聞くと
「まぁ……大丈夫でしょ」
京都の不安な回答に不安がさらに募る。彼らが屋上に向かった理由は一つ、屋上から現場を見るためだ。現場付近には雪野の手帳があった。現に雪野の生徒手帳は雪野の手元にはなかったことから雪野が現場にいたことは確かであろう。
しかし、彼女は昨日の夜は繁華街に行っていないと答えた。この時点で彼女には矛盾が生じるが、彼女の目は嘘をついていない。現場を見れば証拠とともに彼女も何か思い出すんじゃないか、と思い現場に来たのだが、流石に直には行けなかったのでせめて屋上から現場を見ようとしたのだ。
屋上につくと二人はすぐに現場をみた。京都は初めて生の現場を見たのだが、実際の現場にはまだ生々しい血の跡が残っておりまだ高校生の彼には刺激的すぎる光景だった。まだ上からだからよかったが近くだったら堪えきれないだろう。
そして肝心の雪野はというと
「………何も思い出さない」
と、がっかりの様子で答えた。
雪野は自分のせいで学校に迷惑をかけたと、泣きそうになったが京都が
「そうしたのは佐藤さんを犯人に仕立て上げた真犯人だから気にしない」
と、すぐに言って雪野を慰めた。
しかし、いくら繁華街とはいえどたった四〜五キロしか離れていないので帰宅する生徒とばったり会うかもしれない。偶然出くわせばいくら変装をしていてもばれる可能性がないとも言い切れない。
優のアパートに行ったとき以上に人目を気にしながら現場に向かった。
現場の付近に到着した二人は現場に向かおうと思ったが流石に直接現場に向かうことは軽率なので二人は現場の近くにある廃屋に入ることにした。
廃屋に入るのにも警官がマスコミに現場をまだ撮影させたくないので侵入を拒んでいたが手ぶらで身が軽く何より生ゴミでも耐えられる精神を持ち合わせた彼らは排水管から侵入することができた。まぁまた汚れたらいけないので細心の注意を払ったのだが………。
入口さえカバーできれば後は楽で屋上までスムーズに行けた。
「本当に屋上へ行けば分かるかな?」
雪野は屋上への階段を昇るにつれてだんだん不安になったのか、京都に聞くと
「まぁ……大丈夫でしょ」
京都の不安な回答に不安がさらに募る。彼らが屋上に向かった理由は一つ、屋上から現場を見るためだ。現場付近には雪野の手帳があった。現に雪野の生徒手帳は雪野の手元にはなかったことから雪野が現場にいたことは確かであろう。
しかし、彼女は昨日の夜は繁華街に行っていないと答えた。この時点で彼女には矛盾が生じるが、彼女の目は嘘をついていない。現場を見れば証拠とともに彼女も何か思い出すんじゃないか、と思い現場に来たのだが、流石に直には行けなかったのでせめて屋上から現場を見ようとしたのだ。
屋上につくと二人はすぐに現場をみた。京都は初めて生の現場を見たのだが、実際の現場にはまだ生々しい血の跡が残っておりまだ高校生の彼には刺激的すぎる光景だった。まだ上からだからよかったが近くだったら堪えきれないだろう。
そして肝心の雪野はというと
「………何も思い出さない」
と、がっかりの様子で答えた。
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