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国債

[485]  古代魚  2010-04-29投稿
 国債は国の規範だ。借金が膨らむと夢も膨らむ。公務員だけ夢を見て、人間は見ない。人間は夢を見てはいけないのだ。

 夢を分析すると、良くある事だが公務員の夢だ。役人が出てきて、判子が要るか聞いてくる。判子を付いて下さいとお願いすると、願い下げだと諭す。


 もう一度、起きて判子をせがむ。しかし、一向に埒があかない。どうして判子を付かないのか、とお願いすると、必要ないという。必要なら判子を渡すが、必要ない人間に判子は付けない。


 シクシクと泣き寝入りすると、公務員が出て来て申し訳なかった。判子を付きましょうという。どうして今まで付かなかったのか。一悶着あった挙げ句、公務員の給与に跳ね上がるからである。

 金利は増し、人間はのたうち回り、金利は増し、人間はのたうち回りしながら、ここまで来た。面白いじゃないか。金利を上げて見ろ。すると公務員が判子を付いた、


 その手でそっと申し訳なかったね。この次は気を付けますと出た。やはり、公務員の間でやり取りがあり、金利に跳ね上がった分、横撮りをされまいと必死に抵抗したのだ。


 金利が上がった分、人間は賢くなる。横暴も取り締まり、警官も鼻毛を蓄えている。鼻毛で思い出したのであるが、金利が上がると俄かに人間が騒ぎ、金利が下がると公務員はお手上げだ。


 夢の続きは国債で止み、廃墟と思しき人間が、後から後から、出るわ出るわ。鼻毛で良かったんじゃない。わざわざ技を決めなくても、人間の上昇に間違いはない。


 いずれ天国が顔を出し、次に地獄が顔を出し、天国か、地獄か迷っている隙に浚われた。迷いは禁物である。人間の上昇に金利は関係ない。金利が顔を出すのも裕福だからだ。月が出て。





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