七日七晩の慟哭10
菜那はわざと彼を無視して手伝いを続ける。
高田は少し困った様に頭を掻いた。
「…わかったよ。約束通り一番近い休みに、菜那の行きたい所に出かけよう」
「ホント!?いつにする?」
顔を輝かせて振り返った菜那に、圧倒されたらしく高田は思案顔を作った。
「…え〜っと、そうだな…今週末とかなら。どう?」
「OK!じゃあ明後日ね。何時頃にする?」
「それより先に、どこに行くか教えてくれ」
今度は菜那が考える番だった。
「うーん…」
「何だ、考えてなかったのか」
「だって、こんな早く禁煙ダメになるなんて思ってなかったし」
再び遠い目をした高田を軽く睨む菜那。
「―うん、水族館がいい。そこにしよう。西町の」
高田は頷いた。
「了解。じゃあ―街中通るだろうから早めに出よう。朝8時に迎えに行くよ」
「やった!高田さん」
ありがとう、と思わず言いそうになったお礼を彼女は慌てて引っ込めた。
「…違う違う。これはあくまで罰ゲーム、罰なんだからね!」
「本当は嬉しいくせに…」
「何言ってんの、健康第一ですよ。ああ残念だ〜残念だ」
わざとらしく渋面を作ってみせると、高田は諦め笑いを浮かべた。
高田は少し困った様に頭を掻いた。
「…わかったよ。約束通り一番近い休みに、菜那の行きたい所に出かけよう」
「ホント!?いつにする?」
顔を輝かせて振り返った菜那に、圧倒されたらしく高田は思案顔を作った。
「…え〜っと、そうだな…今週末とかなら。どう?」
「OK!じゃあ明後日ね。何時頃にする?」
「それより先に、どこに行くか教えてくれ」
今度は菜那が考える番だった。
「うーん…」
「何だ、考えてなかったのか」
「だって、こんな早く禁煙ダメになるなんて思ってなかったし」
再び遠い目をした高田を軽く睨む菜那。
「―うん、水族館がいい。そこにしよう。西町の」
高田は頷いた。
「了解。じゃあ―街中通るだろうから早めに出よう。朝8時に迎えに行くよ」
「やった!高田さん」
ありがとう、と思わず言いそうになったお礼を彼女は慌てて引っ込めた。
「…違う違う。これはあくまで罰ゲーム、罰なんだからね!」
「本当は嬉しいくせに…」
「何言ってんの、健康第一ですよ。ああ残念だ〜残念だ」
わざとらしく渋面を作ってみせると、高田は諦め笑いを浮かべた。
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