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番外編 スカバンburn!! こんなに近くで (1/4)

[337]  きゃしー  2010-05-01投稿

女の子ならやっぱり“かわいい”って言われたいものだ。

でもうちはそんな言葉は期待してない。
あいつにそんな言葉、言えるわけないもん。
それに、うちはそんなキャラじゃないし。

他の女子みたいにバレンタインだとかクリスマスだとか、そんなんでキャーキャー言ったりなんかしない。興味ない。なのに…


――ある日のいつもの場所


「何話してんの?」

何やら楽しげに話す女子3人に声をかけた。

「14日の話!」

目を輝かせて秋奈が言った。

「14?なんかあったっけ?」

「もう〜!美弥!!バレンタインじゃん」


あぁ、そっか。


返ってきたのは3人の呆れた視線。
最近は友達にあげるのが普通やけど、この3人は恋のど真ん中。猛と波音の仲は誰もが知ってるし、秋奈の片思いも一目瞭然。光希も何も言わんけど、恋してんのはうちでもわかる。

「美弥はお菓子作らんの?」

「うん。面倒くさい」

「えー!」

「彼は待ってるかもしれへんで」

「…彼って誰やねん」

「もう!分かってるくせに!…あ!そうや!」

突然秋奈が二人に耳打ちする。それを聞いた二人もにやにや笑う。

「何?」

「よし!美弥!バレンタイン作戦や!!!」

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