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プリクラ男

[444]  BCY  2010-05-03投稿
「お〜ぃ!!この子すんげぇかわいいじゃん?」

主人公は彼女がいない歴半年で二年間付き合った元カノに未練がたっぷりの高校一年生。名前は楓斗(ふうと)。

地元の高校には行きたくなく、努力し、新しい友達、彼女を求め、電車で一時間かかる東高校に入学した。

部活はこれまで陸上をしていたが、高校に入ってまで続けず、元々絵が好きだったので美術部に入部する。

入部して一週間経ち、仲のいい友達もできた頃、部室内で女友達数名のプリクラの張ってある手帳を見ていた時のこと。


楓斗「この子誰?こんな美人がこの田舎にいたとは。」

女友達A「その子は隣の西高校の美羽(みう)ちゃん。桜沢(地名)の三大美人の一人だよ。」

女友達B「まぁあんたじゃ無理でしょ。すごいモテるんだよ。本当か嘘かわからない噂もたくさんあるし。」

楓斗「例えば?」

女友達B「援交、4股、麻薬・・・携帯小説とかでしか見たことない内容ばっかりだけどね。」

女友達C「まぁ男を取られたひがみで女が噂してるだけだよ。結構いい子なんだよ。」

楓斗「えっまさか知り合い?ならアドレスとか知ってるの?」


この男、まだ女友達Cのアドレスも知らないのにその友達のアドレスを聞こうとしている最低なやつである。


女友達C「うん同じ中学だからね。でも今、二年の中村先輩が狙ってるらしいから、手をだしたのがばれたらどうなるかわからないよ…」

楓斗「中村先輩が狙ってるのはその子だったのか・・・同じ部活で仲良かったけど確かに怖いからな。」

女友達A「まぁこれやっから元気だしなって。」
楓斗「うぉ!!これは美羽ちゃんのプリクラ!!ありがとうございます。宝にします!!」

楓斗は学生手帳にこっそりと張った。しかも隣に写っていた地元の友達と思われる女の子を切り捨てて。気持ち悪いストーカー見習いである。

そこへ憧れの巨乳でしかも顔、スタイルすべて整った先輩、土屋先輩があらわれた。

土屋「あらふぅちゃんいたの??」

楓斗「はい?先輩がくるのを待ってました?」


そうこの男がこの部活に入った理由。それは憧れの先輩がいたこと。画力は周りに認められてはいるが漫画のキャラクターがうまくかけるぐらい出会ったので、絵画やデッサンは全くするきがなかった。

どこまでもダメな男である。

つづく。

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