携帯小説!(PC版)

真昼の月

[410]  2010-05-05投稿
スプレーで塗り潰した愛情
誰にも解らない心情
夢より確かな未来を願い
明日より清らかな過去に縋る
臆病兎はノイローゼ気味
美しい毛並みを血で染めて
「しあわせ」なんて笑ってる
救えない 救えない。
罪色 何色 蜜の色 貴方と私の人には言えぬヒメゴト
ゆらり ゆらゆら 何処へ行く
思い出なんて終着駅はもう通りすぎた
錆びた銀の指輪を指ごとバッサリ
赤い糸なんてきっと幻だから
にやけた面したアヒルの口へ押し込んだ
愛してほしい 愛してほしい
貴方以外はいらない
今日も明日も待ちぼうけ
誰もいない公園で揺れるブランコ
軋んだ音がまるで私の心みたい
ゆらり ゆらゆら 朽ちて行く
貴方に気付いてもらえぬまま
真昼の太陽が照り付ける
アスファルトに打ち付けて
愛情 感情 全ていらないと叫んだ 夏の午後

感想

  • 37543: 韻踏んでますね。素晴らしいです。 亞璃 [2011-01-16]
  • 39501: 防水スプレーでよろし? [2011-01-16]

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