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閑話休題

[460]  古代魚  2010-05-06投稿
 ロミオ起きて、ロバ何処よ。ジュリエット!ロバは明日だ。明日に縛られたロバは、今日も雑草をはんでいる。明日はお肉なんて真っ平だ。どうせロバの肉だろ。縛られたロバは、鎖に繋がれ、明日の夢を見る。


 しかし、ロバにしたら、それが摩耶かしなんて冗談じゃない。摩耶かしで食卓の雑草も頃合いを見失った。見失ったとは、食べられたと言うことだ。ロバは餌に預かり、雑草から感謝を汲み取っている。人間も何かに感謝しないではいられない。


 ロバは止み、鎖に繋がれた。そして明日の夢を見るのだ。その明日にしてみたら、ロバは何処を放浪する僕ぞ。ロバの夢は儚い夢で終わり、その代わり雑草をはんでいる。生きるとはいえ、夢まで持ち出すとは最早、人間のする事ではない。


 ロバの夢さえ灯火なのに、人間の夢の儚さと言ったら無い。可憐な雑草に咲く、感謝の夢だ。いくら見ても夢からは程遠い。夢で飯が喰える訳でもなく、鎖に繋がれるまでの儚い夢だ。人間は夢を見る。それはロバが、雑草から感謝を汲み取っている。




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