月光稀
そこには村があった。子供の元気な声が響き、森に囲まれた静かな村。
今一人の青年が薪を割り終えて帰宅する途中だった。黒髪黒眼。薄暗らい青いズボンと服を着ている。
家に着き母に声をかけて、食事にする。たわいない会話をして、青年は幸せだった。
突然あがる悲鳴。爆発音。母の制しも聞かず、外に飛び出した。青年の眼が捉えたのは、焼け落ちた家、燃え上がる業火。逃げる人々を追い掛け、捕らえたり、殺す赤ずくめの兵士の姿。青年は飛ぶように、走った。母の元へ、嫌な予感が頭を過ぎる。
ただがむしゃらに走った。家が見えた。入口で母がなにかを叫んでいる。「母さん!」
叫び、走り寄る青年の体が宙を舞った。爆風に耐え切れず後ろに飛ばされ、壁に当たる。意識が薄れて朦朧としながらも、立ち上がった青年が見たのは、燃え上がる母の家と、そこにたたずむ、一人の男だった。
今一人の青年が薪を割り終えて帰宅する途中だった。黒髪黒眼。薄暗らい青いズボンと服を着ている。
家に着き母に声をかけて、食事にする。たわいない会話をして、青年は幸せだった。
突然あがる悲鳴。爆発音。母の制しも聞かず、外に飛び出した。青年の眼が捉えたのは、焼け落ちた家、燃え上がる業火。逃げる人々を追い掛け、捕らえたり、殺す赤ずくめの兵士の姿。青年は飛ぶように、走った。母の元へ、嫌な予感が頭を過ぎる。
ただがむしゃらに走った。家が見えた。入口で母がなにかを叫んでいる。「母さん!」
叫び、走り寄る青年の体が宙を舞った。爆風に耐え切れず後ろに飛ばされ、壁に当たる。意識が薄れて朦朧としながらも、立ち上がった青年が見たのは、燃え上がる母の家と、そこにたたずむ、一人の男だった。
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