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ある夜のひととき

[424]  ひびりんの母  2010-05-21投稿
夕食後。


娘は「二人の姫〜」の続きを書いている。

私は気づかれないようにそおっとのぞきこむ。

(…え?ナニソレ?…ちょっとそこおかしくない?)

う〜…イライライライラ!

口出ししたくてたまらない。

しかし言ったところで頑固な娘は聞きゃしないが。


私はあきらめてランドセルの中をあらためる。

学校からのお知らせと算プリ、あとは…おお、作文だ。


『私のしょうらいのゆめ』

『私のしょうらいのゆめは、動物園の、しいくいんです。どうしてかというと、動物がすきだからです。すきなのは、ペンギンとミーヤキャットです。』


…ミーアキャットじゃないの?しょうらいってひらがな?…まだ書けないのか。携帯みたいに変換できないしな。ていうか、文章すごい普通…。


「ねえねえ、携帯小説の時は結構自由にでっかく書いてるのにさ、学校の作文は普通なんだね。」

『あたりまえじゃん!学校の作文なんだよ!普通に書かなきゃ怒られるよ!』

…そうか。

子供なりにそういうの使い分けるんだ。

確かに「二人の姫〜」ばりに書いたら、あの先生怒りそうだもんな。


納得したようなしないような、そんな夜でした。

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