携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 君と見た空*1の1

君と見た空*1の1

[598]  玲唯  2010-05-24投稿
01.出会い


 放課を知らせるチャイムが鳴って、皆一斉に動き出す。


 部活に行く人、帰る人、隣の教室を覗きに行く人。


 皆それぞれの放課後を過ごしている。


 そんな中、私は1人机で鏡を見ていた。


 その鏡の前で髪を整える。


 ショートだからそんなに時間はかからないけど、串を何回も何回もかける。


 そしてセーターに髪の毛が付いてないことを確認して、大きく深呼吸してから教室をでた。


 私が向かったのは、2つ隣の3年E組。


 戸が開いていたから中を覗く。


 何人かの人が中にいたけど、私が探している人はいなかった。


 探していた人は、私の片思いの相手の結城光くん。


 好きになったのは約半年前。


 私の一目惚れだった。


 探していた訳は特にないけど、好きな人って1日1回は見たいでしょ?


 でも今日は見れなかったなあ。残念。


 告れればいいのに。
 無理だけど。


 そんなに積極的じゃないんだよね。


 かと言って、消極的でもない。
 普通?


 よく分かんないや。


 このままずっと片思いで終わりそう。


 結城くんの眼中には私なんて入ってないんだろうし。


 告ったところでフラれるのが落ちかな。


 私は大きなため息をついて玄関へ向かった。


 *


 ユウカ呼ぶの忘れた。


 学校から出て数分経ったときにそう思った。


 ユウカとは小学校からの親友で、クラスは違うけど今でも大の仲良しなんだ。


 いつもは私が帰るときになったら、ユウカのクラスに行って一緒に帰るのに、今日はユウカのクラスに行かないで学校出ちゃった。


 怒ってるかな、ユウカ。


 そのとき、携帯が鳴った。


 見てみると、ユウカからの着信だった。


 私は意を決して電話に出た。


「もしもし―――」

「リク、今どこ?!」


 あまりの声のボリュームに、私は携帯から耳を話した。


 耳がキンキンして痛い。


 でも私は痛みを堪えて携帯を耳にあてた。


「ごめん。ちょっといろいろあって……。先学校出ちゃった」

「そっか。じゃ私も帰ろ。今どの辺?」

「河原のとこ」

「じゃ今から行く!」


 そう言ってユウカは電話を切った。


感想

感想はありません。

「 玲唯 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス