スカバンburn!!最終章 -96- 俺は先へ進む
――光希の家
「…」
「…」
久々に目にした息子に黙ったままの両親。
光「…」
その様子を少し離れた場所から見つめる光希。
隆「話したいことがあって来た。…光希、お前もこっち来て聞け。」
光希は一瞬ためらった後、腕を組んだままの父の隣に座った。
「…それで…話ってのは…?」
隆「…俺…東京に行こうと思う。」
「…!」
光「東京?!」
「何、急に…」
隆「急じゃないよ。ずっとそのつもりやった。それで…そろそろ、夢のために本気出して動きだせる時期かなと思って」
「…」
隆「俺は、何を言われても夢を諦める気はない。どんなに厳しくても、命がけでも、叶える覚悟がある。もう充分、それだけの覚悟を決める時間はあった。」
「そう…か…」
隆「金なら、これまで地道に貯めてた分でなんとかやるから、何もしてくれんでええから。もうこれ以上、迷惑も心配もかける気はない。」
光「お兄ちゃん…」
隆「俺はもう、この厳しい道を歩く覚悟はできた。あとは、光希、お前や。チャンスは待ってくれへん。ほんまに夢を叶えたいなら、はよ腹くくれ。」
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