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Youth War3

[293]  鋼の翼  2010-06-02投稿
マスターは私の問いかけに、自分の思い出を語るかのように話し始めた。

「もう、20年も前に大きな戦争があった…。その時の機体の作りとこれはよく似ている。」

20年前の戦争…
このことに触れたくない人間は多い。しかし、語らねばなるまい。

20年前、大きな戦争があった。ベルベットと呼ばれる国が周囲の隣国に進攻したのが発端である。
それに対し、アストリア、ユースランドの両国は連合軍を立ち上げ応戦した。
戦いは熾烈を極め、若い命が散っていった…。次第に劣勢になるベルベット公国は一時的に休戦を呼びかけてきた。
それにアストリア、ユースランド両国は応じつかの間の平和が訪れる。
その平和は長くは続かなかった…
ベルベットはその比類なき工業力を養い、世界に向け再び戦争を挑んできた。
彼らベルベット人は時代が変わったことに気付かなかった。
彼らは敗北と後退を繰り返し、自国の半分を失っていった。そして、彼らは自国内で、4発の核を使うという愚を犯した。

その後、ベルベットはいくつかの国に分散し地図からその名を消した。

これが20年前の戦争の一般的な内容である。だが実際には謎が多く、解明されない点が多々ある。

ベルベット戦争…実は私もこの戦争に参加している。まぁ、戦争の末期に占領した基地の警備兵としてだが。

話は戻るが、マスターの言う彼ら…私はその時ユースの機体だと思っていた。
マスターは当時ユースにいたのだろうと解釈した。

それから一週間…平和が戻ったように静かだった。
突然のスクランブル。基地内放送は、

ハイタナ岬を南西に20キロに不明機4を確認。

と告げている。
基地内が異様な空気に包まれる。殺気のような緊張のような不気味な雰囲気である。

続く

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