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生涯の恋人 4話

[441]  ふく  2006-08-27投稿
ヒロコから聞いた彼の携帯番号をその日の夜 自分の携帯に登録した

今日はさすがに電話する勇気はない
幸い明日は休日だ
『明日、電話してみよう』
そう決めて布団に入った

目を閉じると色んなことが頭の中を駆け巡る

『第一声は何て言おう』
『何を話そう』
『話してどうするんだろ』

一人でそんなことを考えていると 何故か想像は膨らみ 二人が付き合ってるところまで行き着く

バカみたいな想像力で二人の世界を広げた

『何勝手に付き合わせてるんだろ…』
でもそれだけでも幸せだった

気が付くと深夜0時を回り目が冴えてしまっていた
寝返りなんて100回以上は軽く越えたんじゃないだろうか
『今日は熱帯夜だな』

そんなことを思ったがただ私一人が熱くなっているだけなのでは とふと思った

目を閉じて少し深呼吸をした

いつの間にか眠っていた


寝るのが遅かったせいか体がだるい

とりあえず朝御飯を食べ昼まで勉強をすることにした

高校三年生
大学受験まで残りわずかだ
本当は恋などしてる暇はないのだ
しかも一番大事な時期に

部屋に戻り机に座ったのはいいが頭の中は『恋恋恋恋…』だ
ベッドに横になり参考書を広げてみたりするが どうも携帯をチラチラ見てしまう

気分を変えようとラジオをつける

何故か夏だからとゆうことで恋愛特集があっている
リクエストで流れてくる曲も愛だの恋だの好きだのと イヤなくらい私の今の気持ちにピッタリな曲ばかり

『こんな時に限って…』

でもラジオを消す気はしなかった
もちろん勉強など手に着くはずはない

しばらく聞いているとミスチルの『抱きしめたい』が流れてきた
心にしみた
彼と自分をこの曲に重ね合わせてしまう
また自分の勝手な想像だ

『いいな…私もこんなふうに想われたい』

ボーっと聞き入っていると曲は終わってしまった

携帯を手に取った

気が付くと彼に電話をかけていた

『熊崎くん』
携帯の発信画面に彼の名前が出た時
ハッとした

今頃事の重大さに気付いた

今更切ることもできない

携帯を耳に当て息を飲んだ

呼び出し音が妙に大きく聞こえる

「もしもし。」

久しぶりに聞く彼の声だった

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