月光稀
羽音の主の姿はまるでバッタだった。ギョロリとした目。太い後ろ脚に大きな羽。人間と同じ大きさの巨大バッタだ。
海星は錫杖をしゃらんと一振りすると、飛び込んできた奇蟲を薙ぎ払う。続けざまに札を投げ付け爆破させる。バラバラになった。
そこに二匹の奇蟲が飛び掛かる。なんとか錫杖で受け止めると弾き飛ばした。
「オンキリキリ…ナーマクサーナンダーラー…」左手で刀印を結びそのまま十文字に空を切る。放たれた聖なる力が、奇蟲の体を焼き払った。
額の汗を拭って振り向いた直後、脇の辺りを何かが横切った。紙一重でかわしたものの体勢が崩れる。
しかし奇蟲は海星の後ろに飛んで行った。
「…まさか…やつらのねらいはあいつか!?」
錫杖を構えなおすと、飛ぶように奇蟲を追い掛けた。
海星は錫杖をしゃらんと一振りすると、飛び込んできた奇蟲を薙ぎ払う。続けざまに札を投げ付け爆破させる。バラバラになった。
そこに二匹の奇蟲が飛び掛かる。なんとか錫杖で受け止めると弾き飛ばした。
「オンキリキリ…ナーマクサーナンダーラー…」左手で刀印を結びそのまま十文字に空を切る。放たれた聖なる力が、奇蟲の体を焼き払った。
額の汗を拭って振り向いた直後、脇の辺りを何かが横切った。紙一重でかわしたものの体勢が崩れる。
しかし奇蟲は海星の後ろに飛んで行った。
「…まさか…やつらのねらいはあいつか!?」
錫杖を構えなおすと、飛ぶように奇蟲を追い掛けた。
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