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GO AWAY#46

[371]  速見  2010-06-07投稿
第十話 遺体安置所


優と杉本の対面をしている間、京都と雪野は有言実行通り遺体安置所に向かっていた。

事件は知立市で起きたので遺体が置いてあるとすれば一番近い安州遺体安置所に置かれているはずなので、彼らは電車で……いや人目が付きすぎるので無理なので勿論おなじみの徒歩で向かった。


ちなみに距離にして十五キロだ。ただいまの時刻は二時ちょっと過ぎ十五キロの道のりを徒歩で行こうとすればだいたい四時間弱かかる。


つまり安州遺体安置所に向かおうとすればつくのが六時過ぎくらいになる。頭の良い雪野はさっと計算してしまいげんなりとしてしまった。一応京都も頭の良いはずなのだが、持前の馬鹿さ加減で計算することも忘れているので雪野見たくげんなりすることはなかった。少し羨ましいような…



しかし、歩き始めて二時間くらいたった時に彼らに一つの問題が出てきた。それは時間が他の学校の学生の帰宅時間となってしまい中学時代の友人に出会う危険性が増したのでさらに迂回させられたり待機させられたり結局プラス一時間弱にかかってしまい安州遺体安置所に到着したのは七時くらいになってしまった。


七時になると流石に暗くなってきた。ただいまの季節は十月………寒くなってきただろう。二人は肩を震わせながら遺体安置所を眺めた。

安州遺体安置所は一応近くに住宅があると、何かと不気味なので周囲にはあまり建物はなかった。唯一あった建物の場所に身を寄せて閉館時間まで待っていた。


外の垂れ幕みたいなものに開館時間が書いてあった。それによれば八時に閉館するみたいだ。案外早いものだ。だが、ただいまの時間十九時三十分残り三十分。十月の夜を過ごすのは結構厳しかった。


しかし、この時間でどうやって中に侵入する作戦を考えることができた。


「さて、疲れたけどどうやって中に違法侵入する?」


京都が建物の影から遺体安置所を見て雪野に話しかけると


「こら!違法侵入って言わないでよ。勝手にお邪魔するだけよ」


と、訂正の言葉を入れられた。どっちも同じような意味だろう。

しかし、中にはどうやって入ればいいのだろうか?入口には常に1人はいるし、監視カメラも結構あった。だが、幸いにも警官はいなかった。ここはあくまで遺体を安置するための場所なのだろう。

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